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グループAレースにも出たけれど
4WDターボじゃないけど頑張る!激闘WRC
グループAレースにも出たけれど

1960年代の2000GTやヨタ8(トヨタスポーツ800)以来となる、ラグジュアリー志向ではない純然たるスポーツGTだと言いたかったのかもしれませんが、ハッキリ言ってしまえば「ソアラのガワ違い」であり、見掛け倒しなのは前身であるセリカXXと変わりません。
すなわちデカイの重いので、「3000GT」と宣伝していた当初のホットモデルである3.0GT系が積むエンジンは古臭いM型エンジンの最終進化版である3リッター直6DOHCターボ230馬力の7M-GTEU…つまりトヨタ2000GT用2リッター直6DOHC「3M」の末裔です。
2000GTの血を引くといえば聞こえはいいものの、言い換えれば20年経ってもまだ使うのか!というわけで、グループAホモロゲーションモデルの「3.0GTターボA」も500台限定で売りましたが、根本的に時代遅れなのは変わりません。
とはいえ他に戦えそうなクルマもないので、グループAレースのJTC(全日本ツーリングカー選手権)には1987年の第4戦SUGOから参戦、デビューウィンを飾ったもののお雇い外国人(A.ジョーンズ)のスポット参戦で無理やり…という感じで、その後は鳴かず飛ばず。
フォード シエラRSやボルボ240ターボといった海外の強豪はともかく、国産勢に対しても日産 スカイラインGTS-Rや三菱 スタリオンが実力をつけると手も足も出ず、なんとなく「スープラは遅い、勝てない」というイメージがついてしまいました。
4WDターボじゃないけど頑張る!激闘WRC

当時のトヨタはモータースポーツにおける駒不足が相当なもので、WRCでも深刻なアクシデント続出でグループB廃止、Bに続くはずだった高性能カテゴリー「グループS」用にAW11型MR2ベースで開発した「222D」もお蔵入り。
ならば市販4WDターボをベースにグループAで戦おうかと言っても、セリカGT-FOUR(初代ST165)はまだ発売されたばかりで開発もグループA規定に必要な生産台数も進んでいません。
そこで、サファリなど長距離ラリーならFRでも何とか耐久性で勝負できるかも?セリカのグループB仕様(TA64セリカGT-TS)で勝った事もあるし…と引っ張り出されたのはやはりA70スープラ。
しかしレースでも勝てない、図体のでかいFRのGTカーが市販車ベースのグループAとはいえラリーで活躍できるわけもなく、1987年にサファリラリーで3位入賞するのが精一杯で、トヨタとしても苦難の時期でした(※)。
(※日産もパルサーGTI-Rまでは200SX…S12シルビアで頑張ってたので、トヨタだけが苦労していたわけではありませんが)