申立書とは、主に役場での手続きで必要になることがある書類のことです。児童手当や保育園の入園などの各種申請を行う際など、申請書だけでは不十分な場合に申立書が必要になります。
本記事では申立書の基本の書き方を、テンプレート付きで解説します。テンプレートはダウンロードして使えます。ダウンロードしたテンプレートを印刷する手順や、目的別の例文も紹介するので、ぜひ活用してください。
- 申立書とは何か、どんなときに必要になるのか
- 申立書の基本の書き方
- 申立書のテンプレートと目的別の例文付き
申立書(もうしたてしょ)とは?
申立書(もうしたてしょ)とは、自分の要求を正式に申し立てるための書類です。申立書は大きく「裁判所に出すもの」と「役場に出すもの」に分けられます。
裁判所宛の申立書は、調停が必要なときに提出します。裁判で行う手続きは大きく「調停」と「裁判」に分けられ、調停に必要なのが申立書、裁判に必要なのが訴状です。
役場に出す申立書は、児童手当や保育園の入園など、何かを申請するときに必要になることがあります。
通常、これらの申請は「申請書」だけで事足りますが、申請書だけではその精度の要件を満たしていることがわからないようなイレギュラーケースもあります。そんなとき、自分が制度の要件を満たしていることを伝えるために書くのが申立書です。
本記事では役場に出す申立書について、どんなケースで必要となるのか、ケース別の書き方をテンプレート付きで解説していきます。
申立書が必要なシーン
申立書は次のような申請で必要になることがあります。
- 児童手当
- 保育園への入園
- 扶養の手続き
- 家屋証明書
- 登録免許税の軽減
通常、これらの申請は「申請書」を出すことで行われます。
しかし、たとえば児童手当の申請には「児童と生計を一にしていること」「監護していること」などの要件がありますが、単身赴任により同居が確認できないような場合があります。このようなときに要件を満たしていることを伝えるために提出するのが申立書です。
申立書の書き方【テンプレート】
多くの場合、申立書のひな形や用紙は役場からもらえるでしょう。役場から用紙がもらえる場合は、その用紙を使い、担当者の指示通りに記入していけば大丈夫です。
申立書を自作しなければならないときは、次の画像のような書式で作りましょう。画像の書類はダウンロードし、印刷することもできます。
画像のテンプレートは下記リンクからダウンロードできます。「〇〇」や「(要件1)」などの部分を自分用に書き換えてご利用ください。
>ダウンロードはこちら
※ダウンロード手順
- 上記リンクからGoogleドキュメントにアクセスする
- 画面上部のメニューから「ファイル」をクリック
- 「コピーを作成」をクリック
※記入後の印刷手順
- Googleドキュメントのメニューから「ダウンロード」を選択
- PDFドキュメントでダウンロードする
- PDFを印刷する
テンプレートはPCやスマホで、Googleドキュメントから編集できます。スマホにGoogleドキュメントのアプリが入っていない方、手書きしたい方は、下記のテンプレートをご利用ください。
また、プリンターがない方はコンビニのマルチコピー機などから印刷できます。マルチコピー機の使い方は、手書き用テンプレートの印刷手順と併せて後述します。
※使い方
- 上の画像を長押しし、メニューが出たら「保存」する
- 画像を印刷する
- 印刷したものに手書きで申立内容を書き込んでいく
プリンターがない場合は、コンビニのマルチコピー機などから印刷してください。マルチコピー機からの印刷には専用アプリが必要です。主要なコンビニの印刷用アプリは下記からインストールできます。
セブンイレブン
ファミリーマート
ローソン(アプリのダウンロードリンクは画面中ごろより少し下にあります)
ローソンのアプリダウンロードリンクの場所
ここからは、申立書の各項目の詳しい書き方について解説します。内容を確認しながら、テンプレートに書き込んでみましょう。
申立人の住所と氏名
まずは、申立をする人の氏名をフルネームで書き、その横に捺印をします。基本的には自分の名前を書くことになりますが、申立人と記入者が別になることもあるため、確認のうえ記入しましょう。
住所は、氏名を書いた申立人の住所を記入します。アパートやマンションに住んでいる場合は、建物名と部屋番号まできちんと記入しましょう。
申立ての日付
申立ての日付を記入しましょう。提出日と記入日、どちらを記入すればいいのか迷ったら、担当者に確認してください。
申立ての内容
どのような内容や、手続きについての申立書なのかを記入します。たとえば児童手当の申立書なら、「私は支給要件となる児童と別居していますが、監護し生計を一にしている旨について申し立てます。」のように記入します。
先ほどのテンプレートの「記」以下の部分には、被扶養者の名前や住所などの要件を箇条書きします。この部分に何を書けばいいかわからない場合も、担当者に確認しましょう。
フォーマットがある場合はそれに沿って書こう
先述の通り、申立書は役場などにフォーマット・用紙が用意されていることが多いです。この場合、本記事のテンプレートではなく、担当者に指定されたフォーマット・用紙を使って申立書を書いてください。