中山「代表にも食い込んでいきたい」
一方、ハダースフィールド中山は監督交代を挟んで先発の座を維持。それぞれ成長する上での課題を見据えている。
ー後半の積極的な攻撃参加は監督から指示があって?
中山:いや、言われてないです。僕の特徴はあれ(積極的な攻撃参加)でしたし、新監督へのアピールは状況を見ての判断でしたけど、僕の良さを出していくことで、ああいうシーンはどんどん作っていきたいです。
ームーア新監督はどんな人ですか?
中山:前監督もそうでしたけど、今回の監督もすごく人格者というか、選手のことを第一に考えてあとは整理してものごとを話してくださるんで、選手としてもサッカーをやりつつ改善できているシーンが多い。監督からの情報が整理されている部分があるのですごく僕らとしても楽しみ。次戦、しっかりとホームで勝っていきたいなと思います。
ーイングランド2年目ですが、目標は?
中山:1つは怪我しないこと。2つ目はプレミア昇格に食い込んでいくこと。それがよく進んでいくことで三つ目の代表にもしっかり食い込んでいきたいというのはあります。まずはだから怪我をしないことですね。それが一番です。(来年1月に行われる)アジアカップは目指してますし、入らなければいけないと自分に課している感じです。
ファンは坂元に強い期待
試合終了後のインタビューを終え、スタジアムの外で選手を出待ちをするコベントリーの地元サポーター(カルム・フェイグン氏)に出会った。坂元に向け「あなたのシャツをもらえますか」とメッセージを掲げた10代の同氏。Google翻訳で訳し、見よう見まねで日本語で書いたという。
「坂元をベルギーで見たがとても良い選手。彼の切り返しは相手を欺くようで、僕の脳じゃそんなこと思いつきもしなくてできないよ。監督は彼をウイングFWの位置で使うべきだね」と熱く話してくれた。
監督からの信頼はまだまだか
その後出てきたコベントリーのマーク・ロビンズ監督。直撃でぶら下がり取材を試みると快く受けてくれた。
ー坂元のプレーはどうでしたか?
ロビンズ監督:とても良い選手なのは間違いない。彼はまだ自分の立ち位置を掴んでいるところなんだと思う。今日の試合はOK(まあまあ)の出来だったと思う。彼ならもっと出来るはずだ。
ー坂元には何を求めますか?
ロビンズ監督:彼は速く、自分で思っている以上に技術がある。両足でボールを供給でき、今日の試合では右サイドから左足で切り返していたがクロスの質も高い。ただコーナーのシーンで前に仕掛けるよりバックパスを選択した。彼にはエリア内の選手に向け積極的にボールを供給するようにして欲しい。ただ、それ以外はタツ(坂元)はとても良い選手で、チームにとって大きな戦力になるはずだ。
コベントリーは18位、ハダースフィールドは17位と低迷しているが、2023/24シーズン全46節中まだまだ前半戦。今後課題を改善していけば上位浮上のチャンスはまだある。若い日本のサムライの活躍に期待したい。