エントリーモデルの使用感
今回ルアーマチックをボートに持ち込んで使用してみました。ファストテーパーで高弾性寄りの特性であり、ジャーキング・トップウォーターには向いていると感じる感触でした。
穂先でルアーを弾いたときに穂先が極端に負けて曲がってしまうこともなく、自分の手の動きをルアーに伝達してくれているように思える良い感触。アクションさせた時に出るしなりも、すぐに戻って次のアクションに繋がります。連続ジャークや連続的なトゥイッチングなどはこのロッドの得意な動きだと感じます。
一方で、トッププラグで大きくチャガー音を出したり、スプラッシュを大きく飛ばしたりするような急激な負荷をかける動きでは、ロッドが負けてしまう印象。ロッドアクションが大振りになりやすく、意識して直ぐに出すのは少し難しいと感じます。
ルアーの動き
ロッドパワー「L」にしては強めの印象なので、ルアーのサイズ感もかなり幅広く使用できます。一番綺麗に操作しやすいルアーは、ロングA-B14AやPOP-R-P60くらいのサイズ感が一番ロッドパワーとルアーアクションのバリエーションが多く出せて使用し易いと感じました。
ザラスプークやスーパースプークなどの少し大きめのペンシルベイトの操作は、できなくはないですがロッドパワーが少し負けている印象です。
チャガースプークやラッキー13などのダーターや中型クラスのポッパーを使用すると、水を押し出したり大きめ音を出す際に少し出遅れる印象があります。操作感がいいとは言えませんでしたが、実用には十分の性能であると言えます。
使用してみて分かった特性
ロッドの特性をまとめると、ルアーを弾いて首振りさせるようなアクションは得意。一方で、ルアーを瞬時に押し出すようなアクションはルアーサイズを小さくしないと少し出遅れるような特徴があります。
安定してアクションのバリエーションを増やすには、一回り小さいルアーを選択する必要がありそうです。大きめのルアーで細かく切れ込ませるアクションを出したい場合や、水を切り裂くアクションが得意なジャークベイトを細かく短距離の首振りに使うのは得意だと感じました。
使用後のインプレ
今回のタックルの組み合わせは「普通に使える」と評価出来ます。仕掛けるジャーキングやトップウォーターをやってみたい方で安価に組んで練習や試しで使ってみるのもありです。
自転車やバイクに積み込んで軽くオカッパリなどで遊ぶときに、枝の引っかかってしまいそうな林道のような険しい道でも気にせずに遊びに行けるでしょう。野池・バックウォーター探検に使うのもいいかもしれません。
小規模水路でナマズ釣りやリールやガイドなどの塩カビなども神経質にならなくて良いのも魅力。短くて取り回しのいいこのロッドなら、汽水域のチヌ・シーバス中心のベイトタックルのトッププラグを使った釣り散歩にも良い相棒になると思いました。