白華山 慈雲寺
白華山慈雲寺は臨済宗の禅寺です。 古い歴史を持っていて、創建は鎌倉時代の1300年。戦国時代の武将、武田信玄ゆかりの寺院です。
春宮を左に折れて200mほど歩くと慈雲寺に続く石段へとやってきます。
竜の口とは、道の北側斜面から湧き出る水の注ぎ口になっている竜の頭の彫像を指します。江戸時代の文政年間に石工、山田金右エ門が作ったと伝えられています。
階段の途中に武田信玄ゆかりの矢除けの石がありました。
川中島の合戦に向かう途中にこの地に立ち寄った信玄は、この大石には矢よけの法力があると聞き、武田勢はこの矢よけの法力をこめた御札を拝領し、戦場に向かったと言われています。
石段を上ると赤い色の薬医門が見えてきます。その向こうには苔の美しい杉並木と山門がありました。
慈雲寺の境内には禅寺らしく枯山水庭園があります。 この抽象化され記号化されたような世界観の表現技法は、室町時代の禅宗に起源があるようです。京都のお寺かと思うくらいの見事な枯山水でした。
こちらのお寺は諏訪大社のような知名度はありませんが、下諏訪に来たら絶対訪れていただきたいお寺です。
今回の私のイチオシスポットです。
山門の手前に石仏が並んで鎮座していました。
このお寺は事前にチェックしていなくて飛び込みで参拝しましたが、まったくのサプライズと言っていいほどの感激を覚えました。静かな境内に響く蝉の鳴き声と枯山水の庭園が極楽に昇ったような、とても印象的で素敵なお寺でした。
【白華山 慈雲寺】
- 住所:長野県諏訪郡下諏訪町東町中606
- TEL:0266-27-8171
- 注意事項:法要時は見学不可
旧街道 中山道下諏訪宿
下諏訪宿は300年余りの歴史を持ち、日本最古の神社の1つ諏訪大社下社の門前で、五街道の内、中山道と甲州道中の2つが交差する交通の要所として栄えました。
島木赤彦の弟子で、女性だけの短歌結社「明日香社」を主宰したアララギ派の歌人である今井邦子の資料を展示しています。建物は、中山道随一の宿場として賑わいを見せていた江戸時代に茶屋を営んでいた邦子の実家を復元したものだそうです。
月曜を除く毎日9:00~17:00まで無料公開されています。