諏訪大社 下社秋宮
最初に参拝をしたのは、JR下諏訪駅から10分ほど歩いた場所にある諏訪大社下社秋宮です。
午前8時過ぎに訪問しましたので、観光客の姿はなく地元の参拝者がちらほら見えるだけの静かな雰囲気の中でお参りをすることができました。
正面の鳥居をくぐると右手に見えてくるのが「御神湯」と書かれた温泉手水です。
「手水舎が温泉なんて珍しいね」なんて呑気に手を触れるとかなり熱くて火傷をしますので、注意してください。
温泉手水のすぐそばに寝入りの杉がありました。樹齢600年以上とも言われる立派な杉です。
丑三つ時になると枝を下げて寝入りいびきが聞こえるのだとか。
神楽殿は1835年に諏訪郡を本拠とする立川流の宮大工の二代立川和四郎により建てられました。
狛犬は下諏訪町近隣の原村出身の彫刻家清水多嘉示の作で青銅製では日本一の大きさと言われています。
出雲大社型といわれる大きな縄は長さが13mで日本一の長さと言われています。
思わず、出雲大社だ! と叫びそうでした。
1781(安永10)年、10代将軍徳川家治(いえはる)の時代に建立されました。1983(昭和58)年に神楽殿とともに国の重要文化財に指定されています。
余談ですが、徳川家治って地味ですよね(失礼)。私の日本史の記憶には全くないのですが、田沼意次を側用人に重用したというと、なんとなく時代が分かると思います。
もう説明する必要はないと思います。
あの御柱祭りで山出し、木落し、里曳きを経て御建柱された御柱に触れました!物凄いパワーを感じました。
写真ではよくわからないかもしれませんが、底のないひしゃくが数多く並んでいます。安産を祈願して底の抜けたひしゃくをお供えしているそうです。
いろいろな安産祈願を見てきましたが、ひしゃくは初めてでした。
人の少ない時間での参拝は感慨ひとしおでした。静かな境内はとても神聖な気分になれました。
【諏訪大社 下社秋宮】
- 住所:長野県諏訪郡下諏訪町5828
- TEL:0266-27-8035
諏訪大社 下社春宮
諏訪大社秋宮からゆっくり歩いて20分ほどの場所に春宮はありました。
全体的に秋宮よりもコンパクトに作られているような印象でしたが、神楽殿や幣拝殿は同じに見えました。
神楽殿や幣拝殿の配置や構造は秋宮と全く同じで、古くは春宮と秋宮の間で建築の技が競われていたそうです。
秋宮と同じ図面を元に柴宮長左衛門により1780(安永9)年に建てられました。秋宮とは違う宮大工さんによって建てられたのですね。
左右には片拝殿が鎮座していますが、このような社殿配置は諏訪造(すわづくり)といい、この近辺でしかみられない独自の様式なのだそうです。
秋宮よりもコンパクトな感じがしましたが、感じたパワーは大きかったですよ。
【諏訪大社 下社春宮】
- 住所:長野県諏訪郡下諏訪町193
- TEL:0266-27-8316