■ 「介護」の話は親子でもできない

3つ目は、親世代・子世代ともに将来の話やお金の話はできても、「介護」の話はなかなかできないという点。親世代も子世代も「終活」については6割以上の人が話したことがあると回答しています。

ただし、話した内容について聞いてみると、お墓については56.8%、お金(現金や証券などの金融資産)については55.4%と半数以上が話し合っているのに、老後の世話(介護)については32.2%。やはり、介護の話はしづらいようです。

「家族・親族による介護」は子世代が56%望むのに対し親世代は26%と低め ダスキンヘルスレントが調査結果を発表
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

最後は「家族による介護」についての考え方に男女でズレがあるという点。「家族が介護をすることは家族愛や親孝行の表れである」という項目に、親世代の男性で「そう思う」と答えた人が60.4%。それに対して親世代の女性は47.4%と、13%も低い結果に。子世代も女性の方が低くなっています。

「家族に介護してもらえる方がうれしい」でも、その差は顕著にあらわれています。親世代の男性は63.8%が「そう思う」と回答したのに対し、親世代の女性は35.8%と非常に低い結果に。

■ 介護は「専業」でなければ難しい

「家族による介護」についての考え方に男女間でズレはあるものの、一致しているものもあります。

それは「外部サービスに頼らず家族のみで介護をするのは、専業主婦/専業主夫でなければ難しい」、「自分に介護が必要になった場合に備えて、自分で金銭面等の準備をしておくべきだ」という考えです。

「家族・親族による介護」は子世代が56%望むのに対し親世代は26%と低め ダスキンヘルスレントが調査結果を発表
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

「外部サービスに頼らず家族のみで介護をするのは、専業主婦/専業主夫でなければ難しい」については8割以上、「自分に介護が必要になった場合に備えて、自分で金銭面等の準備をしておくべきだ」に関しては約9割が、親世代も子世代も男性も女性も「そう思う」と回答しています。

家族のみの介護は「専業」でなければ難しく、介護に備えて金銭面で準備をすることが大切ということは世代も性別も同じ認識でした。