レース報告・豊島怜 ST1000・#13

豊島怜 コメント
アジア選手権と鈴鹿8耐を経験し迎えた全日本後半戦。事前テストから積極的に色々なテスト項目を試し、今までよりもセッティングの進むスピードが早く感じました。オートポリスは自分にとってまずまず相性の良いサーキットです。フリープラクティスも直ぐに単独で自己ベストを記録でしたので調子は上昇していました。午後の走行は雨が降ったり止んだりという微妙なコンディションだったため走行を見送りました。

公式予選
今回は唯一1大会で2レースあるということで、予選はベストタイム(レース1)とセカンドベストタイム(レース2)の2つのタイムで決勝グリッドが決まるため、最低でも2周はベストタイムを出さなければなりません。いつも通り単独でのタイムアタックで安定したペースを刻むことが出来ました。ベスト – 10位 (1‘51.624) ,セカンドベスト – 6位 (1’51.637) レース1のグリッドこそ10番手と沈んでしまいましたが、レース2は6番手で2列目を獲得することができました。

決勝1
10番グリッドからスタートし序盤は集団に飲み込まれてしまいました。集団でのバトルから抜け出し、前の7番手争いを追いかける展開になります。残り4周で前の集団に追いついたものの、タイヤの消耗が激しく前に出れずそのまま9位でシングルフィニッシュでのチェッカーとなりました。昨年までなら集団に飲み込まれたままで終わっていたところ、抜け出して前に追いつくところまで行けたのは良かったと思います。
決勝2
日曜日は晴天だったため路面温度が20°C程高くなり、それまでとは全く異なるコンディションとなりました。2列目6番グリッドから好スタートを決めて1コーナーを5番手で立ち上がり、前にはHONDA勢のみとなりました。作戦通りついて行こうとしますが、一台にパスされてしまい、すぐに抜き返すもトップ集団に逃げられてしまいました。それからは自分が集団の先頭になり、とにかくペースを精一杯上げながら走り、後ろの集団を引き離すことができました。その後は2台での5番手争いになり、最終ラップに抜かれてしまい6位でチェッカーを受け、今季初入賞となりました。
レース2では6位入賞と今季ベストリザルトを獲得することができました。HONDA勢以外での今季初入賞となります。アジア選手権と鈴鹿8耐を経験し、今までのように最初の勢いだけで落ちていったり、集団に飲み込まれたまま終わらず、今回はレース中のバトル、ペース配分、冷静さが前よりも進歩できたと感じました。まだまだ目指している順位は先にあります。このまますぐに岡山戦となりますが、最高の結果を獲得するために高い意識を持って取り組んでいきたいと思います。チーム関係者の皆様、並びにご協賛して頂いている各位スポンサーの皆様、誠にありがとうございました。