まとめ

5G・6G技術全体では、中国が大きな存在感を示しました。

一方で、「高速・低遅延」な通信技術を具体的に活用した特許出願では、韓国のLGとサムスン電子が出願件数と特許の価値(スコア)の両面で1位と2位を占めています。

この2社は、2019年に自社の6G研究開発センターを立ち上げ、2020年8月には韓国科学技術情報通信部が6G R&D戦略をまとめるなど、5G・6Gの応用可能性に関する技術開発において民間主導の動きを見せています。

近年、医療関連の技術も萌芽的に伸びている中、これらの企業がトップを維持するか、他のプレイヤーが巻き返すかが注目されます。特に、サムスン電子は主力の半導体メモリーの市況低迷による業績の悪化がどのように影響するかも重要な観点でしょう。

(文・Higuchi)