美味しいご飯を炊ける炊飯器は、生活するうえでは欠かせないアイテムです。一人暮らし用の炊飯器も多くのメーカーから販売されており、どれを買っていいか迷うかもしれません。

この記事では、これから一人暮らしを始めようと検討中の方、すでに一人暮らしで炊飯器を買い替えようかと考えている方向けに、炊飯器の選び方をレクチャー。選ぶ際に押さえておきたい5つの選び方やおすすめの炊飯器を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
一人暮らしの炊飯器の選び方とポイント
一人暮らし用の炊飯器を選ぶ際のポイントは、以下の5つです。
・大きさ
・種類
・内釜の構造や素材
・機能
・手入れのしやすさ
それぞれについて、詳しく解説していきましょう。
大きさ

1つめのポイントが、「炊飯器の大きさ(炊飯容量)」です。自炊する回数や1回で食べる量などに応じて、自分に合った炊飯容量を選びましょう。
家庭用炊飯器を扱う多くのメーカーは、一般的に3~10合(1升)までのサイズを取り扱っています。ちなみに、1合分のお米はお茶碗2杯程度の量です。一人暮らしで1回分の食事プラス作り置きや冷凍庫での保管を検討している場合は、1合では足りないかもしれません。「1回で多めのご飯を炊いておきたい」という方は、3合以上を検討しましょう。
以下では、大きさごとの特徴を記載しています。
■1.5合炊き:お茶碗約3~4杯分
1.5合であれば約20~30分で炊き上がり、食べたい分をすぐ炊ける容量です。また、炊ける量が少ない分、軽量でコンパクトなサイズ感も魅力。コンパクトでその都度炊きたてのご飯を食べたい方におすすめです。
■3合炊き:お茶碗約6杯分
3合炊きは、一人暮らしにちょうどいいサイズです。大は小を兼ねるため、3合炊きであればそれ以下の量にも対応します。少量で炊いて食べきったり、多めに炊いて残りを冷凍したり、使い分けできるのが魅力です。迷う場合は、3合炊きを選んでおけば間違いないでしょう。
■5合炊き:お茶碗10杯分以上
5合炊きは、2~4人家族くらいまで使用できる容量です。一人暮らしの方であれば、1週間分のご飯をまとめて炊ける計算。仕事が忙しく、平日は自炊の時間を取れない方などは、土日に1週間分をまとめ炊きして冷凍しておく場合などに適しています。
炊ける量が多くなると炊飯器のサイズも大きくなるため、収納スペースの確保も必要です。
種類

炊飯器には、いくつかの加熱方式があります。加熱の仕方によって炊き上がり具合が変わるため、こちらにも注目しましょう。以下で、主な加熱方式3つを紹介します。
■マイコン式
炊飯器の釜の底に電熱ヒーターを配置し、ヒーターを発熱させて全体を温めて炊飯します。お手入れを手軽にできるのが特徴です。価格相場は5,000~7,000円程度。3合以上炊く場合、炊きムラができやすくなる点には注意が必要です。3合以上炊く場合は、IH式の炊飯器がおすすめかもしれません。
■IH式
主流となっているのが「IH式」で、電磁力の働きで内釜を直接加熱するタイプです。内釜の底部からフタや側面まで加熱するため、炊きムラが少ないのが特徴。また、短時間で炊飯できるのも魅力でしょう。
IH式炊飯器の価格は、1万円からが目安です。「炊き上がり重視で、ふっくらしたご飯を食べたい」という方におすすめします。
■圧力IH式
高圧力蒸気によって、より甘みのあるもちもちしたご飯が炊き上がるのが、圧力IH式。基本的な構造は、圧力以外の部分はIH式と同じです。
IH式よりも強い火力でお米を炊けるため、炊飯時間を短縮可能。さらに、お米の栄養を保つため、もっちりとした食感の美味しいご飯に仕上がります。
一方、価格帯は高め。5万円を超えるモデルもあるため、お米の味や食感にこだわりたい方はチェックしてみるといいでしょう。