作成したビジネスモデルキャンバスの効果を高めるために

ビジネスモデルキャンバスは手段であり、目的ではありません。ビジネスモデルキャンバスを活用してその事業の問題点を見つけたり、必要なものを把握したり、ビジネスをブラッシュアップすることが目的です。

そのためにできること、意識したいことを3つ紹介します。

ステークホルダーと共有する

ビジネスモデルキャンバスを作ったら、何はともあれ社内外のステークホルダーと共有しましょう。社内のチームメンバーや上長、社外の重要なパートナーなどと共有することで、全員で共通認識を持てます。

各要素を検証し、現実とマッチさせる

ビジネスモデルキャンバスを構成する9つの要素について検証し、各要素を現実とマッチさせていきましょう。

作ったばかりのビジネスモデルキャンバスには思い込みや決め付けなどが含まれているかもしれません。

特に顧客セグメントと価値提案は現実との乖離が生まれやすいです。顧客へのヒアリングやPoCを通して各要素について検証し、現実に近づけていきましょう。

定期的に検証・更新をくり返す

ビジネスモデルキャンバスは一度作ったら終わり、ではありません。定期的に検証をくり返し、必要に応じて更新していきましょう。

ビジネスモデルキャンバスを構成する要素が現実と乖離していることもあるのは先述の通りです。作成時点では現実とマッチしていても、時間の経過とともに市場が変化し、ビジネスモデルキャンバスの情報が古くなってしまうこともありえます。

間違った情報や古い情報でビジネスを進めてしまわないよう、検証と更新を続けることが大切です。

ビジネスモデルキャンバスはブラッシュアップを続けることが大切


本記事のまとめ



  • ビジネスモデルキャンバスは事業を構成する9要素をまとめたもの

  • ビジネスモデルキャンバスを活用することで、事業案の改善や共有が容易になる

  • ビジネスモデルキャンバスの内容は常に検証し、ブラッシュアップしていこう



ビジネスモデルキャンバスは新規事業の提案や事業案のブラッシュアップ、既存事業の情報共有などに使われるフレームワークです。一枚のシートにビジネスを構成する9つの要素をまとめることで、ビジネスの全体像を容易に把握できるようになります。

全体像を俯瞰することで、要素同士の相関やビジネスの問題点も見えやすくなるでしょう。一枚のシートに情報をシンプルにまとめているため、関係者との情報共有、共通認識づくりにも最適です。

ただ、ビジネスモデルキャンバスに書き入れた内容が間違っていたり、時間経過とともに情報が古くなったりすることもあります。

シート内の9要素、特に「顧客セグメント」や「価値提案」については定期的に検証し、現実の最新情報に近づけていきましょう。