ワインディングから旅で楽しめるビッグシングルのキャバレロスクランブラー500

エンジンをかけてまず驚くのは、水冷4スト449cc単気筒が発する強烈な鼓動感だ。ひと昔前はSR500やSRX600といったビッグシングルのラインナップもあったが、それももう90年代のこと。現代においてキャバレロシリーズようなビックシングルらしい、エンジンの燃焼がダイレクトに味わえるようなモデルは他にない。
しかも、このキャバレロシリーズに搭載される449cc単気筒のエンジンは、最高出力が40HP/7500rpmで、最大トルクが43Nm/6000rpm。最高出力と最大トルクともに、割と低めの回転数で発揮する中低回転域重視の仕様となっている。常用域でスロットルを開ければ、地面を蹴り上げて進むような加速が存分に楽しめるのだ。

この鼓動感が強めのエンジンキャラクターのおかげでワインディングの走りがとても楽しい。ビッグシングルらしい強烈なトルクに強めのエンジンブレーキのおかげで、走りにものすごくメリハリを効かせられる。
また巡航走行も飽きることがない。このビッグシングルの鼓動感のおかげで高速道路を使って遠くへ行くような走りも実に楽しい。ちょっとした加速や追い越しでも、粒感の際立った鼓動感が味わえて飽きることがないのだ。
バイクらしいエンジンの鼓動を感じたいなら、ファンティックのキャバレロスクランブラー500ほど最適なモデルもないというわけだ。





