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実用車としてもモータースポーツでも活躍した元祖リッターカー
画期的な5平米カーだった初代(1977年)
実用車としてもモータースポーツでも活躍した元祖リッターカー
トヨタ傘下にドップリ浸かり、独自車種は軽自動車のみとなっていたダイハツが数年ぶりの小型車「シャレード」を発売したのは、1977年。
トヨタと競合しない、なおかつトヨタがいずれもまだ実用化していない、直列3気筒エンジンと、エンジン&ミッションをフロントに横置き直列配置したジアコーサ式FFを採用した、画期的なリッターカーとしてのデビューでした。
モータースポーツにも積極参戦し、特にサファリラリーでの活躍が知られるなど、MOBY編集部がAIに聞いた「30~50代のクルマ好きが気になる名車」ではかなり刺さる名車で、軽ホットハッチと同様、若い頃に身近な存在として記憶している人も多いでしょう。
今回はそんな歴代ダイハツ シャレードを紹介します。
画期的な5平米カーだった初代(1977年)
トヨタとの提携で初の小型乗用車「コンパーノ」を廃止、軽自動車を除けば「パブリカ」などトヨタ車の受託生産工場と化していたダイハツですが、再び独自の小型車を作るのをあきらめたわけではなく、何度かトヨタにダメ出しを受けた後に始動したのが「G計画」。
コンパクトな車体でも最大限の居住性を実現する「5平米カー」をコンセプトに、フロントへエンジン&ミッションを押し込んでもタイヤの切れ角を確保し、取り回しのよさを実現するため、当時のジアコーサ式FFレイアウトの小型車では珍しい直列3気筒エンジンを採用。
今ではわりと常識的なパッケージの元祖となったのが、初代「シャレード」でした。
安くてよく走り、実用性や居住性も抜群と、「カー・オブ・ザ・イヤー」受賞などで高評価を受けたシャレードは、国産リッターカーの元祖的な存在として、スズキ カルタスや日産 マーチなどのフォロワーを生んだ名車。
それだけでなく輸出にも力を入れ、現地ディーラーからの要請でモンテカルロなど国際ラリーにも参戦、クラス優勝など好成績を収めました。