地域振興のモデルケースとしても注目
入口脇にある自動販売機には、学校名が記された石碑に見立てたラッピングが施されています。ここにはかつての室戸市立椎名小学校の名が記されていて、側面には校歌もあり、水族館の学校に対するリスペクトがよく分かる象徴的な一面なのです。
当初は廃校というネガティブな要素を水族館名に付けることに、地元からの理解を得られなかったとされています。しかしこうして上手く元々の学校の雰囲気を残しつつ、そしていつでも遊びに行ける状態で校舎も残されているというのは、卒業生にとってもとてもありがたいこととして、次第に地域にその活動が認められていったそうです。
そして室戸岬という僻地にありながら、多くの観光客を集める人気スポットと化したむろと廃校水族館には全国各地から足を運ぶ自治体の方も多いそうです。ただ単に海の生き物を展示する水族館だけではないむろと廃校水族館。人々をひきつけるいろんな要素がつまった、温かみのある水族館であることは訪ねてみればわかるでしょう。ちょっぴり遠くて大変な道のりではありますが、一度室戸の地を訪ねてみてはいかがでしょうか。
※記載の情報は2023年8月現在のものです。最新情報は公式サイトをご覧ください。
むろと廃校水族館
- 住所:高知県室戸市室戸岬町533-2
- 登校・下校時間:4~9月 9:00~18:00、10~3月 9:00~17:00
- 入館料:大人(高校生以上):600円、子供(小・中学生):300円 未就学児は無料です。室戸市民は割引があります。
- TEL:0887-22-0815
文・写真・bow/提供元・たびこふれ
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