ITパスポート試験の内容
ITパスポート試験では、コンピューターシステムやデータベースに始まり、ネットワーク・情報セキュリティ・情報デザイン・情報メディア・Officeツールに関する基礎的な知識があるかどうかが問われます。
それだけでなく、AI・ビッグデータ・IoTなどの近年注目されている技術やアジャイル手法など、IT関連の新たな知識を身につけているかどうかも問われます。
ITパスポート試験の試験時間は120分。四肢択一式の形式で問題が出題されます。出題範囲は、2023年10月までと2023年11月以降で内容がやや変わります。
2023年10月までの出題範囲は、分野でいうとストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の3つ。そこから大分類・中分類とさらに分類されています。大分類は、「企業と法務」「経営戦略」「システム戦略」「開発技術」「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」「基礎理論」「コンピュータシステム」「技術要素」の9つに分けられています。
一方、2023年11月以降では、マネジメント系の大分類「サービスマネジメント」における「システム監査」の出題内容の1つが「監査の計画,調査実施,報告,フォローアップなど,システム監査の流れを問う。」に変更されているので注意しましょう。
出題数は、ストラテジ系35問程度・マネジメント系20問程度・テクノロジ系45問程度の計100問。出題範囲が比較的広く、また全てが知識問題であることがITパスポート試験の大きな特徴です。
参考:ITパスポート試験「試験内容・出題範囲」
参考:独立行政法人 情報処理推進機構「情報処理技術者試験、情報処理安全確保支援士試験 試験要綱Ver.5.0」P18
参考:独立行政法人 情報処理推進機構「情報処理技術者試験、情報処理安全確保支援士試験 試験要綱Ver.5.2 変更箇所表示版」P20
ITパスポート試験の難易度・合格率
ITパスポート試験は、他の国家試験に比べると難易度はそこまで高くありません。例えば、令和5年6月に実施された試験の合格率は、学生・社会人を合わせて53.7%です。
令和4年度の合計合格率を見ても51.6%と、数字だけ見ると合格しやすい試験であることが分かります。
参考:ITパスポート 試験結果
参考:独立行政法人 情報処理推進機構「情報処理技術者試験 統計資料」