情報処理技術者試験の区分のひとつに該当する「ITパスポート試験」。ITに関する資格取得を目指す方におすすめの国家資格です。社会人だけでなく大学生や高校生など取得する方が増えています。
本記事ではそんな「ITパスポート試験」について解説。試験の難易度・合格率・試験日などの詳細を分かりやすく説明します。試験合格を目指す方におすすめの参考書もご紹介しているので、併せて参考にしてみてください。
- ITパスポート試験の内容・難易度・試験日などを解説
- ITパスポート試験を受験する3つのメリットとは
- ITパスポート試験合格を目指す方におすすめの参考書をご紹介
ITパスポート試験とは
「ITパスポート試験」は、ITに関する基礎的な知識を有している証明として活用できる「ITパスポート」を得られる試験です。国家試験として2009年より実施されており、ITツールを利用して業務を行う社会人から、これから社会人となる学生にまでITパスポートの取得が推奨されています。
ITパスポートは通称「iパス」と呼ばれています。IT化が進んだ現代社会で業種や職種を問わず誰もが活躍するには、基礎的なITスキルや知識が必要です。日本以外の国でもその能力を証明できるようにと、「パスポート」の名前が付けられました。
ITパスポート試験は、パソコンを利用して試験を受けるCBT(Computer Based Testing)方式により実施されています。日本で初めてCBT方式を導入した国家試験としても知られています。
>>ITパスポート試験の公式サイトはこちら
参考:ITパスポート試験「iパスとは」
ITパスポート試験を受験するメリット
ITパスポート試験は、ITに関する総合的な知識の習得を証明するものです。専門スキルを示す資格ではないため、中には取得するメリットを感じられない方もいるはずです。しかし、今後の日本社会においてITスキルは必須。ITパスポート試験を受験する3つのメリットを解説します。
メリット1.ITに関する基礎知識を身につけられる
ITパスポート試験を受験する1つ目のメリットは、ITに関する基礎知識を身につけられることです。
ITパスポートはIT分野に関する全100問が出題されるほか、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系と出題範囲が広いため1つずつしっかりと覚えていなければ合格ができません。問題はITに関する基礎知識が主なので、合格を目指す過程でそうした基礎知識を習得することができます。
業務に関するIT知識だけでなく、幅広い業務に対応するために基礎知識力をつけたい方におすすめの試験です。
メリット2.国家資格であるため、信用度が高い
ITパスポート試験を受験する2つ目のメリットは、国家資格であるため信用度が高いことです。
ITパスポート試験は情報処理技術者試験のうちのひとつで、国家資格に該当します。ITに関する新しい技術や新しい手法をはじめ、経営全般の知識やプロジェクトマネジメントの知識など、必要なITスキルを身につけていることの証明として活用できます。
社員を育成するために企業が導入しているだけでなく、単位認定や受験優遇などITパスポートを活用している大学は増加傾向にあります。国家資格であり信用度が高いため、ITに関する資格の取得を目指す方はまず検討してみてください。
メリット3.上位資格の足がかりになる
ITパスポート試験を受験する3つ目のメリットは、上位資格の足がかりになることです。
ITパスポート試験は、ITツールを利活用する社会人全員が有するべき共通的知識を証明するものです。国家試験区分のひとつである情報処理技術者試験のうち、入り口にあたる試験と言われています。
上位資格には、「情報セキュリティマネジメント試験」「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」など、計12種類の専門的な資格が存在します。これらの資格取得を目指す方は、その足がかりとして、まずITパスポート試験に挑戦してみるのがおすすめです。
参考:独立行政法人 情報処理推進機構「試験区分一覧」