【2】Wi-Fi(無線LAN)の規格や速度を確認してみよう

Wi-FiルーターではWi-Fi(無線LAN)の規格にも注意が必要だ。せっかく、高速な光回線を導入してもWi-Fiが古い規格にしか対応していない場合は、ここがボトルネックとなる。

Wi-Fiの規格についてはこちらで確認してほしいが、

最近では最大6.9GbpsのWi-Fi 5(11ac)や最大9.6GbpsのWi-Fi 6(11ax)などに対応する機種も増えている。

しかし、今使っているWi-Fiルーターが、11acや11axといった新しい規格に対応していないと、光回線の速度を活かせない。たとえば、光回線が1Gbps対応でもWi-Fiルーターの最大速度が300Mbpsだと、Wi-Fiの最大速度も300Mbps止まりとなる。

もちろん、Wi-Fiの規格はスマホやパソコンなどの端末側も対応している必要がある。スマホやパソコンが11acや11axに非対応なら、光回線を導入しても速度は以前と変わらないのだ。

また、Wi-Fiには「2.5GHz帯」と「5GHz帯」があるが、スマホやパソコンが遅いWi-Fi規格を使う周波数帯に接続していると、速度が速くならない。

基本的にSSIDは「〇〇-A」が5GHzで、「〇〇-G」は2.4GHzとなり、「〇〇-A」で接続したほうが高速になる。

Wi-Fiの周波数帯に関してはこちらで詳しく解説しているので確認してみてほしい。

自宅のネット回線を光回線に変更しても速度が遅いのはWi-Fiルーターのせい?
(画像=『オトナライフ』より 引用)

こちらがWi-Fi(IEEE802.11)の規格。光回線を利用するなら、Wi-Fiルーターも11axや11acといった高速な規格に対応しているものを使おう

【3】光回線が「IPv6」対応なのに速度が遅いのはWi-Fiルーターが非対応かも?

最近は「IPv6(アイピーブイシックス)」に対応する光回線サービス(プロバイダ)が増えている。「IPv6」とは「IP(インターネットプロトコル)の6番目」という意味で、“インターネットでデータをどのように送るかを定めた最新のルール”のこと。

IPv6接続を利用すると、従来のIPv4よりも速くなると言われているが、これはIPv6が、IPv4で使われていた「PPPoE」から「IPoE」という新しい接続方式を利用できるためだ。

分かりやすく言えば「PPPoE」が一般道だとすると、IPv6で利用できる「IPoE」は3車線の高速道路のようなものである。

しかし、光回線がIPv6に対応していても、Wi-Fiルーターやスイッチングハブなどが非対応だと「IPoE」では接続できず、速度は上がらない。もし、IPv6対応の光回線を契約するなら、Wi-FiルーターがIPv6に対応しているか確認したほうがいいだろう。

自宅の光回線がIPv6に対応しているか確認したければ、Windows 10の場合は、「スタート」から「設定」を開き、「ネットワークとインターネット」→「ネットワークの詳細設定」の「ハードウェアと接続のプロパティ」をクリックしよう。ここでIPv6のアドレスが表示されていればIPv6で接続されている。

自宅のネット回線を光回線に変更しても速度が遅いのはWi-Fiルーターのせい?
(画像=『オトナライフ』より 引用)

IPv6対応の光回線サービスに乗り換えるならWi-FiルーターもIPv6に対応したものに買い替えないと、速度は速くならない(画像はBUFFALO「WSR-5400AX6S-MB」株式会社バッファロー公式サイトより引用)

自宅のネット回線を光回線に変更しても速度が遅いのはWi-Fiルーターのせい?
(画像=『オトナライフ』より 引用)

自宅がIPv6に対応しているかどうか確認するには、「スタート」ボタンを右クリックして「設定」を選択(上写真)。次に「ネットワークとインターネット」を押す(下写真)

自宅のネット回線を光回線に変更しても速度が遅いのはWi-Fiルーターのせい?
(画像=『オトナライフ』より 引用)

「ネットワークの詳細設定」にある「ハードウェアと接続のプロパティを表示する」をクリック(上写真)。するとプロパティが表示されるので、そのなかに「IPv6アドレス」が表示されていればOKだ(下写真)