潮目を狙って連続ヒット
やはり朝一ということもあり、巻き回数から考えてもオオモンハタは積極的にエサを追いかけ、かなり海底から浮いている状況が推察できた。
そこで再現性を確認するため、同じ巻き回数でのアプローチを意識する。また広範囲を探ることも心がけ、視認できる変化にも着目。潮目の上に泡がたまっている辺りへフルキャストした。潮がぶつかる潮目はもちろんだが、海面に泡がたまるポイントは見逃せず、海中では小魚のエサとなるプランクトンなどもたまりやすく、大型魚にとっては格好の捕食場になっている可能性がある。
するとそんな考察が的中したのか、そろそろ底を取り直そうかとルアーを沈め始めた瞬間、シュルシュルーッと海中に吸い込まれるラインが一気に走る。ルアーを積極的に追従してきたターゲットが、動きの変化したタイミングで飛びついてきたようだ。
キャッチしたのはオオモンハタ。サイズこそ同型だったが、ルアーを沈めている際の動きを見逃さずヒットさせた会心の1匹だった。オオモンハタはルアーを沈めている際にもヒットすることが多いので、常にラインの動きには注視しておく必要がある。
移動後アカハタ登場
その後、潮止まりもあり、ややアタリが遠のいたため、海底がゴツゴツと起伏しており、いかにもハタ類が潜んでいそうなポイントへと移動。朝一の食事タイムも落ち着き、ここからはいかにターゲットが食べたいエサを演出できるかが釣果に直結するカギとなる。ワームカラーを膨張色の夜光の白色へと変更。海底でコントラストがはっきりする分サイズは3.5inchにダウンさせ、目立つけどターゲットが丸のみできることを意識した。
すると、底を取ってリールを巻きだした直後にヒット。グンッグンッと首を振って上がってきたのは、こちらもスイミングゲームの定番であるアカハタ。非常に美味なうれしい高級魚だ。
潮目からアオハタ顔見せ
そして効率よく移動を繰り返し、魚探には大量の小魚が映るポイントへと到着。正体を確認すべく、船長がサビキを投入すると、小アジが連掛けでヒット。もちろん私はマッチザベイトの精神でワームをいち早くチェンジ。ルアーのシルエットを体高のあるタイプへと変更し、カラーはまさに本物?アジ柄がプリントされたライブベイトカラーへとチェンジした。
そしてここでも潮目の泡だまりを狙ってフルキャスト。着底同時で良型がヒット。海面へと上がってきたのは、名前は青でも黄色い体色が特徴的なアオハタだ。スイミングゲームでは、オオモンハタやアカハタだけでなく、多種なハタ類や根魚のほか青物やマダイなどが釣れることもあり、「何が釣れるか分からない」。そんな魅力も特徴だ。