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2.ペクサマウル
タルトンネは月の街の意味。標高の高い場所にあるスラムだからそう呼ばれている。朝鮮戦争から高度成長期にかけて形成されたが、現在はほとんどが消えてしまった。
ソウルにある最後のタルトンネがペクサマウルと呼ばれる場所だ。ペクサマウルは、白砂の村という意味。住所は「蘆原区 中渓洞104番地」。104番地の発音が白砂の発音と同じことから、そう呼ばれている。
山に向かってかなり急な坂道になっている。両脇にボロボロの家屋が連なる。瓦礫やゴミが積まれて、天井は布やビニールシートが敷いてありレンガで押さえつけている。日本ではなかなかお目にかかれないスラムだ。
家はボロボロだが、家の前に置いてある自動車は高級車も見受けられる。
人通りはかなり少ないが、昨今は人気のウォーキングコースになっている。ウォーキングしている人のために売られているのが、マッコリだ。運動して、マッコリなんか飲んだら泥酔しちゃいそうなもんだが。