シュートに関するハーランドとの比較データ
ハーランドはレッドブル・ザルツブルク(2019-2020)、ボルシア・ドルトムント(2020-2022)、シティ(2022-)での時間を通じて90分あたり平均3.8のシュートを打ち、さらにその数は年々増加している。
ホイルンドは、シュツルム・グラーツ(2022)とアタランタ(2022-2023)通算で90分あたり、まだ平均2.4本のシュートに留まる。
シュートの内訳に関しては、ヘディングでのシュートがホイルンドが24%でハーランドは22%と、ホイルンドはやや頭でのシュートを多く行う傾向があることがわかる。
また、ハーランドは右足でのシュートが15%であることに比べ、ホイルンドは約25%と大きく上回っていることもわかっている。細かい例であるが微妙ながらも重要な違いだ。
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ホイルンドの弱み
ガスペリーニ監督はホイルンドについて「一番の武器はスピード。100m走は11秒を切る」と話していた。しかしその反面、まだそのスピードでボールを扱う技術は改善が必要で、ファーストタッチの雑さなどは指揮官に改善を求められていると言われている。味方と攻撃を組み立てる場面においても、強さとバランスを最大限に利用して相手ディフェンダーを背負うことができるが、まだ雑な面がある。
また、191cmの長身であり、上述のようにヘディングのシュート率が高くありながら、セリエAでヘディングでの実際の得点はないことも課題だろう。ドイツ『トランスファー・マルクト』のデータによると、キャリアの中でヘディングで決めることができたゴールはわずか3点。ここまでキャリア通算44ゴール挙げていることを考えると少ないように感じる。
また、アタランタでのプレシーズン中に負った背中の怪我も懸念材料の1つ。約6週間の戦線離脱を強いられる可能性が報じられている。いつになるか定かでないユナイテッドでのデビュー戦を待ちつつ、ホイルンドのハーランドに続くプレミアリーグでの活躍を期待したい。