PHV・PHEVとEVの違い
PHV・PHEVと真っ先に比較されやすい車種が「EV」(BEV、電気自動車)です。
PHV・PHEVとEVではどのような違いがあるでしょうか。
結論から述べると、「駆動源にエンジンが使われているか、使われていないか」が違いに挙げられるでしょう。
PHV・PHEVでは、エンジン単体で走行できる仕組みを備えています。エンジン単体で走行できる車種と変わりなく走れる場面もあるのが強みです。一方、エンジンを使用するため、ガソリンなどの化石燃料を使用しなければならず、排出ガスも多少なりとも発生するのも特徴に挙げられます。
一方のEVは、モーター単体のみが駆動源。バッテリーに充電された電気エネルギーを使って車両の走行が可能。駆動源にエンジンが使われていないことで排出ガスを出さないメリットがありますが、電気エネルギーがなくなると外部から充電しなければならないデメリットが存在します。
エンジンの有無で、メリット・デメリットにも変化が起こるため、それぞれの特徴を見極めて車選びを進めるべきでしょう。
PHV・PHEVの車種一覧
この項目では、2023年時点で国産車メーカーにより生産・販売されているPHV・PHEVの車種をピックアップしてみました。
合計で7種類からPHV・PHEVを採用しているモデルが選べるため、用途に応じたチョイスが可能です。
以下、7つの車種の特徴を、スペック表付きで解説しています。
トヨタ プリウス PHV
トヨタのハイブリッドカーの先駆けである「プリウス」に、PHV仕様が用意されています。
空気抵抗が少なく軽量なハッチバックボディの恩恵で、燃費・電費に優れているのが強みです。2022年11月に発表された新型では、スタイリングと走りに磨きがかかり実用性アップを遂げています。
さらに、急速充電の追加オプションも用意されており、より遠方へドライブに出かける人でもおすすめです。
スペック情報
- 全長(mm):4,600
- 全幅(mm):1,780
- 全高(mm):1,430
- 車両重量(kg):1,570
- 乗車可能人数(人):5
- 燃費(WLTCモード、km/L):26.0
- EV走行換算距離(国土交通省審査値、km):87
トヨタ RAV4 PHV
PHV・PHEVではSUVタイプのボディタイプが目立つ中で、優秀なエネルギー効率を発揮するのが「RAV4」のPHV仕様です。
2,500ccエンジンと2つのモーターによるハイパワーなスペックでありながらも、WLTCモード燃費とEV走行換算距離の実力は折り紙付き。急速充電が備わらないため、外出先での充電に若干不便が生じるものの、省エネドライブをSUVタイプの車種で実現したいなら有力候補に挙がるモデルです。
スペック情報
- 全長(mm):4,600
- 全幅(mm):1,855
- 全高(mm):1,695
- 車両重量(kg):1,920
- 乗車可能人数(人):5
- 燃費(WLTCモード、km/L):22.2
- EV走行換算距離(国土交通省審査値、km):95
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トヨタ ハリアー PHV
2020年に現行モデルへ一新された「ハリアー」。2022年にはグレード「Z」へ追加の流れでPHV仕様が設定されました。
容量の大きいリチウムイオンバッテリーを搭載したシステム設定となっており、モーターを使った走行性能の向上と、低重心による優れた操縦安定性を実現しました。
また、最大1,500W(AC100V)の外部給電システムを標準装備したことで、アウトドアでも使える1台です。
スペック情報
- 全長(mm):4,740
- 全幅(mm):1,855
- 全高(mm):1,660
- 車両重量(kg):1,950
- 乗車可能人数(人):5
- 燃費(WLTCモード、km/L):20.5
- EV走行換算距離(国土交通省審査値、km):93