日本女子代表 MF宮澤ひなた 写真:Getty Images

なでしこジャパンことサッカー日本女子代表は、2011年のFIFA女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で世界1位に輝いた。しかし、前回2019年のフランス大会は決勝トーナメント1回戦でオランダに敗れて敗退。一時はFIFAランキング3位まで登り詰めたものの、今年6月9日の発表では11位まで順位を下げた。

現在、7月20日から繰り広げられている2023FIFA女子W杯オーストラリア&ニュージーランド大会で、なでしこジャパンは大躍進を続けている。8月5日には決勝トーナメント1回戦でノルウェーを3-1で撃破し、準々決勝へ駒を進めた。

そんななでしこジャパンで、同試合終了時点までに5ゴールを挙げ、W杯得点ランキングトップを走っている選手がいる。MF宮澤ひなただ。大活躍中の宮澤とはは何者なのか。サッカーを始めたきっかけから、ここまで登り詰めてきた経緯を細かく見ていこう。


日本女子代表 MF宮澤ひなた 写真:Getty Images

男子とサッカーする方が楽しかった

1999年11月28日に神奈川県で生まれた宮澤は、3つ年上の兄の影響を受け、幼稚園の頃に地元南足柄の向田サッカークラブに加入。中学に入ってからも男子に混じってサッカーを続けた。その理由は「スピード感があって男子とやっている方が楽しかった」ためだったという。

一方で中学生になると、すぐに神奈川県中郡大磯町をホームタウンとするSEISA OSAレイア湘南(現関東女子サッカーリーグ1部)からオファーがあり練習に参加。そこで女子サッカーに触れた宮澤は、中学の部活動と並行して同クラブの下部組織に加入した。


マリオナ・カルデンティ(左)宮澤ひなた(右)写真:Getty Images

日本代表への道

中学からサッカー中心の生活だった宮澤は、サッカー選手になる夢を次第に膨らませていったという。中学卒業後は通信制の星槎国際高校(湘南学習センター)に入学。同校の女子サッカー部に所属しながらレイア湘南のトップチームでもプレーし、大学生などに混じり神奈川県女子サッカーリーグ1部の試合にも出場していた。

2015年、高校1年生でU-16サッカー日本女子代表に招集された宮澤。世代別代表をいくつも経験し、2018年1月には、なでしこジャパンのトレーニングキャンプに唯一の現役高校在学選手として召集された。


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