第二新卒のメリット
第二新卒のメリットは、未経験や異業種にも転職しやすいことです。第二新卒は短くて数ヶ月、長くても3年以内で転職を行います。社会人の基礎的なビジネスマナーを身につけ、これから独り立ちしていくタイミングです。
社会人として若手のためまだまだ成長意欲・学習意欲が高く、新しいことをどんどん吸収します。未経験や異業種で成長する伸び代があるので、1社目と別の業界や職種で経験を積みたいと考えた場合、行きたい業界に転職しやすいのは大きなメリットです。
第二新卒のデメリット
第二新卒のデメリットは、ある程度の仕事はできるはずと思われやすいことです。例えば、メールのやり取りや電話対応、アポの取り方など基本的なビジネススキルのことを指します。数ヶ月であれ基本的なビジネスマナーやスキルは1社目で教育されることがほとんどなので、そうしたスキルが身に付いていないと転職後の仕事がやりにくくなります。
また、すぐに転職されてしまうのではないかと思われやすいのもデメリットです。特に、1社目の会社に就職してから数ヶ月で転職活動を行っている場合は、自社も短期間で退職してしまうのではないかと判断されてしまいます。
面接時には、短期間で転職活動を行っている納得感のある理由や次の会社は長く勤めたいと考えていることなどを必ず説明しましょう。
第二新卒の転職で成功するためのポイント
第二新卒は市場価値の高い人材と言われています。最低限の社会人経験があるので教育の手間が少なく済む上、社風にも馴染みやすいからです。しかし、第二新卒だからといって転職がうまくいくとは限りません。成功するためのポイントを押さえてことが大切です。
キャリアプランを考える
第二新卒の面接ではキャリアプランについての質問は必ずあると思っておきましょう。これから先どんな企業に就職して、どんな仕事がしたいのか。その目標が現実離れしていないか、現実的な目標であればどのような達成プランが考えられるのか。意欲だけでなく行動に移すまでを想像してキャリアプランを組み立てます。
キャリアプランを考えておけば、将来について真面目に考えている印象を与えられて面接で有利。行動や企業の選び方に一貫性が持てるので、企業側も退職されるリスクが少ないと判断しやすくなります。
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退職から転職までのプランを練る
退職から転職まで期間が空いてしまう場合、その時間で何をするのかプランを決めておきましょう。退職から転職まで期間が空くケースでは、主に2つのパターンが考えられます。
1つ目は、退職してから転職活動を行う場合です。転職活動に集中しやすくなるものの、経済面や転職先が見つかるかどうかの不安を感じやすいため、転職活動の期間をあらかじめ決めて取り組むことが大切です。いつまでに何を終わらせ、何社程度の面接を受けるのか、日々のタスクを決めてしまうと迷うことなく行動に移しやすくなります。
2つ目は、内定が取れたので退職したが、入社まで時間があるケースです。旅行に行ったり、ゆっくり休んだりする時間の使い方が一般的ですが、第二新卒の場合はあまり好意的に受け取られない可能性があります。入社後すぐに活躍できるよう、転職先の業界について調べたり勉強をしたりして過ごすのがおすすめです。
自己分析を行う
基本的には新卒の就職活動時に行う自己分析ですが、第二新卒で転職する場合にも同じくらい自己分析を徹底することが大切だと言われています。
転職後のミスマッチを防いだり、キャリアプランを見直したりするのに効果的な他、書類選考や面接をスムーズに進めるための対策にも有効です。
新卒の就職活動時とは違い、第二新卒の自己分析は必ず社会人経験を踏まえて考えましょう。「なぜ転職したいのか」「働いてみてわかった強み・弱み」「将来何がやりたいのか」などを自己分析するのが基本です。その際は、客観的な意見を取り入れることも忘れないでください。
転職時の想定質問に回答を作っておく
第二新卒の転職活動において面接で聞かれる質問はいくつか想定できます。必ず事前に回答を練っておきましょう。
自己PRや転職・志望理由はもちろんのこと、1社目で取り組んだ仕事の内容や大変だったこと、希望している職種や業界についても聞かれるのが一般的です。回答によってはさらに深堀するような質問をされることもあるので、そこも想定して回答を作るのがおすすめです。
回答は全て結論ファーストを意識し、要点を押さえて簡潔に答えることも大切です。
ESや履歴書などの完成度を高くする
第二新卒の転職では、ESや履歴書の完成度を高めることで内定をもらいやすくなります。社会人経験があるからこその内容を記載するように心がけましょう。
例えば、在籍期間中に取り組んだ業務を全て書き出し、その中でも評価されたことや自分が工夫して取り組んだことをピックアップします。なぜ評価されたのか、こだわりを持って業務を行えたのかなど、理由や背景も言語化します。
アピールしたいポイントは「◯◯スキル」「仕事への熱意」などと項目に分けて、PR文を書きましょう。抽象的ではなく、具体的であることを意識してみてください。