キャリアプランを立てるときの3つのプロセス
一口にキャリアプランを立てると言っても、何をすれば良いのかわからない方も多いはず。キャリアプランを立てるときの3つのプロセスについて解説します。
1.自己分析を行う
まずは現状の自己分析を行います。自分がこれまでどんな仕事をしてきて、どのような成果を出し、スキルを身につけたのかを振り返り、現状を把握します。棚卸しと言っても良いでしょう。
性格や興味などの「価値観」とキャリア上の「理想像」、そしてこれまでの経験から身につけた「スキル」の3つの観点で自己分析するのがおすすめです。
2.将来どうなりたいのかを考える
自己分析を行った後は、将来どうなりたいのかを具体的に考えます。職種や役職、収入などに分けて達成したい目標を決めます。今いる企業の枠組みの中ではなく、自由に考えることが大切です。
キャリアプランは人生設計にも大きく関わります。無理のない目標を立てて実現を目指すのであれば、ライフプランとのバランスも意識しましょう。結婚や子育てのタイミングも考慮して将来どうなりたいのかを考えます。
3.現在と将来のギャップと改善方法を考える
自己分析と将来の目標設定が終わったら、そのギャップを埋めるための改善策を考えます。目標から逆算するとキャリアプランを立てやすいかもしれません。10年後・5年後・3年後・2年後・1年後とマイルストーンを設定し、必要なスキルや経験、成果などを洗い出します。
就活時のキャリアプランの立て方
第二新卒や中途採用の面接では、キャリアプランについて質問されることがあります。企業側は社風や業務内容とのミスマッチを防ぐ意図で行っていますが、キャリアプランの立て方や回答によってはネガティブな印象を持たれる可能性があります。就活を好調に進めるために、キャリアプランの立てる際は5つのポイントを押さえておきましょう。
就活時のキャリアプランの立て方5つのポイント
- ポイント1.到達可能な計画を立てる
- ポイント2.「独立したい」は避けておいたほうがいい
- ポイント3.プライベートの内容ばかり話さない
- ポイント4.志望動機と矛盾しないようにする
- ポイント5.会社に貢献できることを伝える
ポイント1.到達可能な計画を立てる
就活時のキャリアプランの立て方、1つ目のポイントは、到達可能な計画を立てることです。
新卒をのぞき、第二新卒や中途採用ではキャリアプランについて質問されることが多くあります。理想とする将来像に何を設定するのかは個人の自由ですが、あまりに突飛だったり目標が遠すぎたりすると、自己分析ができていないと判断されかねません。
一度キャリアプランを立てた後は、それが実現可能な内容になっているかどうかを最終チェックしましょう。
ポイント2.「独立したい」は避けておいたほうがいい
就活時のキャリアプランの立て方、2つ目のポイントは「独立したい」は避けておくことです。
最終的には独立して自分で事業を作りたい方は多くいますが、就活時で独立について語ることはネガティブに受け取られるので避けましょう。
企業は自社で長く活躍する人材を求めています。独立したいと話す応募者は遠くない未来に退職することが自明なため、わざわざ採用して教育するメリットがありません。独立が本心だとしても、就活時のキャリアプランに含めるのは避けたほうが賢明でしょう。
ポイント3.プライベートの内容ばかり話さない
就活時のキャリアプランの立て方、3つ目のポイントはプライベートの内容ばかり話さないことです。
キャリアプランを立てる際、自然とライフプランについても考える必要が出てきます。プライベートでの目標や計画は充実した人生を送るために大切ですが、雇用主はあまり関心がありません。
面接でキャリアプランについて聞かれた際に期待されているのは、職業や仕事に関することです。説明時にライフプランに触れざるを得ない場合をのぞき、プライベートの内容は話すぎないよう注意してください。
ポイント4.志望動機と矛盾しないようにする
就活時のキャリアプランの立て方、4つ目のポイントは志望動機と矛盾しないようにすることです。
キャリアプランがしっかりと立てられていたとしても、志望動機に繋がる内容になっていない場合は必ず面接官につっこまれます。例えば、海外進出の予定がない企業の面接で5年後に海外で活躍できる人材になりたいというキャリアプランを話しても、内容が矛盾しているため印象が悪くなります。
通常、志望動機はキャリアプランより先に質問されます。内容に齟齬が生じないように、志望動機とキャリアプランの繋がりは必ず持たせる必要があります。
ポイント5.会社に貢献できることを伝える
就活時のキャリアプランの立て方、5つ目のポイントは会社に貢献できることを伝えることです。
キャリアプランは将来達成したい目標に向かって必要なスキルを身につけ、経験を積むことをメインで考えるため、どうしても企業から何かを学ぶという意識になりやすい傾向があります。
企業は自社の業績を向上させるために従業員を雇います。企業の成長ではなく個人の成長に重きを置いている応募者は求めていません。そのため、現在のスキルやこれまでの経験からどんな貢献ができるのかをメインに話すと好印象を持たれます。