1. 2021年のパートタイム雇用率

    2021年のパートタイム雇用率を、OECD各国で比較してみましょう。

    図3 パートタイム雇用率 15~64歳 男女合計 2021年OECD統計データ より

    図3が2021年のパートタイム雇用率の比較です。

    日本は21.9%で、OECD37か国中4番目に高い水準となります。

    オランダがダントツの35.1%というのが特に印象的です。

    次いでオーストラリア24.5%、スイス23.7%、日本21.9%、ドイツ20.9%と続きます。

    日本とドイツ、イギリスが比較的近い水準というのも意外でした。

    OECDの平均値が14.1%なので、これらの国はかなりパートタイム雇用率が高いようです。

    フランスは13.2%、韓国は12.8%と意外と低い水準です。

  2. 日本の非正規労働者

    日本の雇用形態別の労働者数も確認してみましょう。

    図4 日本 有業者数 男女合計 従業上の地位・雇用形態別 1997年(上)・2017年(下)就業構造基本調査 より

    図3が日本の有業者数の変化です。

    家族従業者もカウントされている点にご注意ください。

    大きな変化としては、経営者(自営業主、役員)や家族従業員、正規職員・従業員が減り、非正規雇用が増えています。

    高齢労働者も入れると、パート・アルバイトの割合は1997年で15%程度、2017年では23%程度で20年間で8ポイント増えている事になります。

    非正規雇用が増える中で、パート、アルバイトの占める割合が大きいのが特徴ですね。

    他にも派遣社員、契約社員、嘱託も大きく増加しています。

    男女別、世代別で見ても非正規雇用が増えている状況です。