「ビッグモーターはノルマがキツイので、ついていけない社員はすぐにやめてしまうが、会社に適応して残っている社員はそれなりに良い給料をもらっているので、辞めるに辞められない社員も多い。管理職クラスだと年収1000万円という話もあながち嘘ではない。これまで内部にいて詐欺行為に対して感覚が麻痺していた社員が、一連の報道で会社が違法な活動で利益をあげていると気づき目が覚めたり、会社の倒産を見越したりして退社したということだろう。今後、同社が顧客や保険会社などに対して負う補償や損賠賠償の金額は巨額になると予想され、法人として刑事罰を問われる可能性もある。すでに車両整備の新規受付は停止しており、本業の中古車販売のほうも今さらビッグモーターで車を買おうと考えるお客もいない。すでに事実上の営業停止状態で、破綻は不可避で時間の問題。これから雪崩を打つように退社者が出る」(ディーラー関係者)

 調査委員会は今月7日に報告書をまとめたが、損保会社各社には報告書の抜粋版のみを提出し、悪質な行為の内容や経緯を省略。さらに現在もビッグモーターの公式サイトのトップページ上部には大きく「クルマを売るならビッグモーター」「6年連続買取台数日本一」「安心BIG車検は年間26万台の車検実績」などの宣伝文句が躍っており、反省の色は見えない。