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二色のレンガ模様が印象的な聖フォルカン教会
1976年には大火事の被害
二色のレンガ模様が印象的な聖フォルカン教会
アルフォンス・ベルジュロ広場を挟んで、エスケルベック城と対面するように建つ聖フォルカン教会もこの村の歴史を背負う存在です。

この教会の前に立って最初に目を奪われるのは、二色のレンガを使った独特なファサードでしょう。これは、1610年、当時のエスケルベック男爵フィリップ・ド・ゲルノンヴァルがエスケルベック城の外見に合わせて造らせたものです。
教会自体は9世紀からありますが、最初は今の教会の身廊にあたる部分だけの小さなもので、レンガではなくカッセルの石を使って建てられていました。その後、少しずつ拡張され、赤レンガを用いて今のサイズになったのは16世紀のことです。
1976年には大火事の被害

聖フォルカン教会は、エスケルベック城よりも早く1945年には歴史的建造物の指定を受けますが、1976年4月火災に遭い、内部のほとんどを焼失してしまいます。それでもファサードは焼け残り、2年半かけて修復され、1978年のクリスマスに再びその扉を開きました。今も教会内部には、この時の火災で丸焦げとなった像を見ることができます。

ちなみに、聖フォルカンというのは、780年に生まれ、9世紀にテルアンヌの司教を40年間務めた人物です。855年エスケルベック村で亡くなったため、今もこの教会には同聖人の聖遺物の一部が残っています。
【聖フォルカン教会】
- 年中無休、見学無料 ※観光局(アルフォンス・ベルジュロ広場9番地)に申し込めば、ガイド付き見学も可能
フランドルののどかな村エスケルベック。都会の観光に疲れた時には、ぜひ思い出してみてください。
文・写真・冠ゆき/提供元・たびこふれ
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