3ナンバーと5ナンバーの違い

3ナンバーと5ナンバーの違いは?税金や現行車種・メリット・デメリットを紹介
(画像=『MOBY』より 引用)

3ナンバー車と5ナンバー車の違いは排気量とボディサイズです。エンジン排気量2,001cc以上、全長4,701mm以上、全幅1,701mm以上、全高2,001mm以上のいずれかに、ひとつでも該当する車は3ナンバー車に区分されます。この区分はナンバープレートの地域名の横に記載された「分類番号」からも判断することができます。

5ナンバー車は、ナンバープレートの分類番号が「5」ではじまる「小型乗用車」とされ、3ナンバー車は「3」ではじまる番号が割り振られた「普通乗用自動車」として扱われます。このナンバープレートの分類番号の違いが「3ナンバー車」「5ナンバー車」と呼ばれる所以です。

軽自動車も排気量やボディサイズが5ナンバーサイズに該当するため、乗用を目的とした軽自動車の分類番号は「5」もしくは「7」が割り当てられます。ディーゼル車は排気量による区分は適用されず、ボディサイズでのみ3ナンバーと5ナンバーが区分される仕組みになっています。

3ナンバーのメリット・デメリット

3ナンバーと5ナンバーの違いは?税金や現行車種・メリット・デメリットを紹介
©Denis Rozhnovsky/stock.adobe.com(画像=『MOBY』より 引用)

3ナンバー車のもっとも大きなメリットは、全長や全幅に制限がないことにより車体を大きくつくれる点です。そのため室内空間を広く確保でき、ホイールベースやトレッド幅も大きくなるため高速安定性やコーナリング性能も高められます。

また室内空間が同程度なら、5ナンバーよりも3ナンバーの方が衝突時安全性を高めやすくもなります。3ナンバー車は高速走行が得意な車といえるでしょう。

その代わり、車体が大きいため小回りがきかず、狭い道では取り回しづらくなります。とくに全幅1.8mに近くにもなると、運転が苦手な方は極端に扱いづらく感じられるでしょう。

また、車体が大きく重いぶん高出力エンジンを搭載する必要があり、大きな荷重を支えるためにタイヤサイズも大きくなります。その結果、燃料代を含む維持費や車両価格が高くなってしまう点も3ナンバー車のデメリットです。

同じエンジンを搭載した同じ車種であるのにも関わらず、グレードによって3ナンバーと5ナンバーの2種類が用意される車もあります。こういった車の多くは、室内空間などは共通で、ベース車より大型のバンパーやフェンダーが装備されているケースがほとんどであり、車の性能に大きな違いはありません。