ミチイトに関して
ミチイトの素材は、現在PEラインが主流だ。PEラインは細い繊維を編み込み、ブレイドというイトを形成しブレイド同士を編み込むことで形成している。最近の主流は4本編みだが、8本編みのラインもある。表面が滑らかになるので、飛距離に対し多少なりとも有利なことは間違いない。

太さは0.8号、0.6号、0.5号、0.4号、0.3号、0.2号など。最近は0.6号が多いのではと思う。いざと言うときの遠投のために、細いミチイトを巻いたスプールを用意しておくと便利だ。
チカライトに関して
PEラインのミチイトが出てきたことで、チカライトも同様にPEラインの素材を使用したチカライトが出てきた。チカライトもメーカーによって長さが違ったり、太さが違ったりする。オモリ負荷に対する保険でもあるので、慎重に選択したい。

チカライトは、サオの長さの2倍以上は必要とされる。遠投する場合、オモリも垂らす長さが必要になるので、その分を考慮すると10mほどあれば十分だろう。市販されているのは10m以上あるので、長さとしては特に問題ない。
購入時は、使用するミチイトの太さに近いテーパーラインを選ぶと、結び目を小さくできてトップガイドへの負荷も軽減できる。オモリ側の太さは6号は必要で、細いと遠投時の衝撃で切れることがあるの、強度の高いイトを選択しよう。
テンビンに関して
テンビンは、キスを釣る上で重量な役割を果たしている。遊動タイプと固定タイプがあり、一概にどちらが良いとは言いがたい。それぞれの機能をよく理解した上で使いたい。
遊動や半遊動はキスがアタックしてきたとき、自由度があるのでアタリが伝わりやすい。しかしキャスト時に、仕掛けとテンビンに自由度があるので重心がブレやすく、安定した飛行を保つことが難しくなり、飛距離に関しては不利となる。

固定型は、オモリとテンビンが一体になっているので飛行中のブレが軽減され、安定した飛行を続けることができる。ここ一番の遠投を意識したときは、固定型に使うと飛距離をアップすることが可能となる。また固定型を使う理由は、やはり飛行中の空気抵抗だ。キス釣りをしていて、風のない日は少ない。その影響をできるだけ少なくすることで、飛距離を伸ばすことが可能となる。
私はポイントが遠いときや向かい風のときは、固定テンビンに替えてキャストしている。ただし感度は落ちるので、アタリを楽しんで釣るときはあまり使わない。