PEラインの短所
では、PEラインのデメリットをみていこう。
やや高価
先述した通り、長持ちすることを考えるとランニングコストを押さえることが可能だが、単体で見ると非常に高価だ。著者が子供の頃は100m辺り4000円~7000円程度で、おいそれと買えるレベルではなかった。だが昨今は各メーカーの企業努力により、値段も随分落ち着いてきたので、セールを狙えば100m1000円~2000円程度で購入することが可能となった。とはいえ、メーカー品で名の通った型番はいまだに高価なので、予算に合った買い物をオススメしたい。
熱に弱い
PEラインは熱に非常に弱い材質で、ラインを結ぶ際に発生する摩擦熱ですら、切れてしまうことがある。結束する際は、多少湿らせてからゆっくりと結ぶように留意しておきたい。
根ズレに弱い
PEラインは擦れにも弱く、岩がゴロゴロしたような場所で使用すると、たった1回の根掛かりであっけなく切れてしまうことがある。そのため、岩場で使用する際は擦れてしまわないように気を付けておきたい。
一度絡まると解けない
PEラインは大変しなやかなラインだが、複数の糸を編み込んで作られている性質も相まって、一度絡むと中々解くことができない。特にキャストミスでダンゴになってしまった場合は、早々に諦めて切ってしまった方が無難だ。
著者はPEライン+フロロカーボンラインリーダーを使用
著者はこれまでの30年近い釣行経験から、波止釣り用リールに巻くラインは、最終的に「PEライン0.8号~1.2号を100m~150m+フロロカーボンラインカーボンライン(リーダー)3号~7号を2m~10m」という、やや変則的な形に落ち着いた。こうしておけば、チョイ投げ・カワハギ釣り・探り釣りのような繊細な釣りの他、ウキ留めを付けてウキサビキやタチウオのウキ釣りを楽しむことができる。さらに、リーダーを太いものに交換すれば、タチウオの引き釣り・ショアジギング・ノマセ釣りといった大物釣りにも対応可能になる、という訳だ。
著者のタックルは【夏の夜釣りの好ターゲット7選】の記事で紹介しているので、是非参考にして見て欲しい。
もちろん、メインがPEラインなので、飛距離もしっかりと稼ぐことができる。元となるPEラインは1年に1回程度交換し、リーダーは劣化具合を見てその都度交換するので、大変コスパも良い。理想を言えば、釣り方に応じてリールやラインを変更したいところだが、限られた釣具を上手く使いこなすのも釣りのテクニックの一つ。それぞれのスタイルに合わせて、使い方を考えてみて欲しい。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>
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