高速道路を走ること約3時間、福島へ到着

東北道ではサスセッティングやクルーズコントロールをメインにあれこれとセットアップを試しながら走行。途中一部区間の通行止めにより下道走行を強いられるも、東京を出発してから3時間ほどで福島西ICに到着しました。ここで1回目の給油をしましたが、オンボードコンピュータが表示した平均燃費は約19km/Lでした。180馬力のエンジンですが、思ったよりも低燃費ですね。

お目当ての磐梯吾妻スカイラインを走る前に軽く腹ごしらえ。福島西ICを出て国道115号線を西へ数km、県道5号線との交差する荒井北交差点にあるパン屋さんへ立ち寄り。バンの種類は全部で50種類はあるのでは?というほど充実しており、店内にはイートインスペースもあり、パンを購入するとコーヒーが1杯無料というナイスなお店でした。

浄土平で絶景を楽しむ!

福島の磐梯山周辺エリアは日本でも有数のツーリングスポットとして知られています。絶景はもちろん、山並みを縫うように走るワインディングは、筆者のように峠好きにとってはたまらないスポット。せっかくKTM 1290 SUPER DUKE R EVOでツーリングをするなら、とにかく峠を満喫したい!という思いもあって今回このルートを選びました。

パン屋さんに面した県道5号線:上名倉飯坂伊達線(フルーツライン)から磐梯吾妻スカイラインへ向かう県道70号線:福島吾妻磐梯線へと入ります。絶景で知られる浄土平へ東側からアクセスするルートです。地図で見るとかなりグネグネしたワインディングですが、実際に走ってみるとかなり路面が荒れており、ところどころ工事も行われていたので浄土平までのルートはあまり楽しむことができませんでした。本来であれば前述したサスペンションのダンピングをSport:スポーツモードにして楽しむ気満々だったのですが、ダンピングはAutomaticに、エンジンのモードはStreetに設定。結果的には荒れた路面でも恐怖感なく走れることができました。エンジンやサスペンションのアジャストができるメリットを早速体感したのでした。

硫黄の香りが漂う浄土平

ツーリング雑誌などでもお馴染みの浄土平。荒れた山肌から立ち上る火山性ガスがあたり一面に漂うエリアはまさに荒野! 硫黄の香りが鼻をつき、周辺には「駐停車禁止」の看板もあるほど。ここまでは荒れた路面で少しストレスも溜まりましたが、浄土平周辺の舗装はまずまずで、浄土平ビジターセンターまでのつづら折りも存分に楽しむことができました。

吾妻小富士の火口へ

浄土平の名物エリアを抜けたあとは浄土平ビジターセンターでひと休み。ビジターセンターの向かいを見ると、吾妻小富士の山頂へと続く長い階段が!なかなかの急斜面ですが、せっかくここまで来て上らないのも勿体無い。意気揚々と火口への階段へと向かったのですが、これが想像以上にハードでした(笑)。

7-8分かけてようやく火口が見える場所まで登りきりました。磐梯朝日国立公園に位置する吾妻小富士の山頂とあって、先ほど走ってきた浄土平はもちろん、周囲360度を見渡せる絶景! 階段はなかなかしんどいですが、ここに来たら絶対に登ってみることをオススメします。

お昼ご飯はもちろんソースカツ丼で

ツーリングのお楽しみといえばやっぱり地元のグルメ。福島県といえばソースカツ丼でしょう! ということで、磐梯吾妻スカイラインをあとにした筆者とカメラマンは南下しながら五色沼のレストハウスにイン。五色沼の一風変わった水面を眺めたあとは、昼食にソースカツ丼をチョイスしました。

カメラマンはそばとミニソースカツ丼を、筆者はソースカツ丼をいただくことに。ソースがたっぷりと染み込んだとんかつが豪快にご飯にのっかった名物グルメはさすがの美味! がっつりいきたい方にはイチオシのご当地グルメです。

磐梯山周辺のワインディングを満喫しながら南下

腹ごしらえを終えた筆者とカメラマンは、再び南下して猪苗代湖を目指します。今回のルートは磐梯吾妻スカイライン→磐梯ゴールドライン→猪苗代湖という王道のコース。基本的に峠ばかりを繋いで走るルートを選んだ理由はもちろん、KTM 1290 SUPER DUKE R EVO の走りを満喫するためです。磐梯山周辺のワインディングでは、エンジンのライドモードも色々と試してみました。

エンジンのモードは「Sport:スポーツ」「Street:ストリート」「Rain:レイン」にオプション装備の「Track:トラック」「Performance:パフォーマンス」を加えた5種類です。

Trackはサーキット向き、PerformanceはTrackの機能に加えて公道での使用も考慮してスマホと連携可能なKTM MY RIDEが使えます。それ以外の標準装備されているモードは公道向けです。今回、ワインディングでは主にSportとPerformanceを使用しました。高速コーナーが続くような道ではトラクションコントロールが9段階、アクセルレスポンスが3段階で調整可能なPerformance、比較的タイトな道ではSportモードがちょうど良いという印象です。