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ショッピングはスークとフンドゥク
イスラム建築を堪能

ショッピングはスークとフンドゥク

世界遺産モロッコ・マラケシュ滞在のすすめ【後編】
(画像=<スークの絨毯屋街 ©Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

ところで、上述のベン・ユーサフ・マドラサはスークに隣接しています。スークと言うのは商店街のようなもので、多くの場合、同種商品を扱う専門店が同じ通りに固まっています。狭い路地に所狭しと商品が並ぶさまはなかなか圧巻で、ハンドメイドの小物などは見ているだけでも楽しいものです。

世界遺産モロッコ・マラケシュ滞在のすすめ【後編】
(画像=<店の並ぶフンドゥク ©Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

買い物なら、スークのほかフンドゥクにもぜひ足を運んでみてください。フンドゥクというのは、もともと隊商らの宿泊施設を指し、広い中庭を囲む建物内部には、商品のストックや、ラクダなどの収容ができるようになっていました。マラケシュに残る元フンドゥクには、改装されてハンドクラフト製品などのお店となっているところが少なくありません。特にスークからダル・エル・バシャ博物館へと伸びる道沿い右側にはフンドゥクを改装したおしゃれなお店が並んでいます。

世界遺産モロッコ・マラケシュ滞在のすすめ【後編】
(画像=<ダル・エル・バシャ美術館中庭のオレンジの木々 ©Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

ついでに言えば、1910年築のダル・エル・バシャ宮殿は現在美術館として使われており、中には予約が必要なほど人気のカフェも入っています。入館される場合は、ぜひ建築そのものを楽しむおつもりでどうぞ。中庭の噴水を囲むオレンジの木々、それを囲む四方の部屋の細かな装飾など見どころも多くあります。

ダル・エル・バシャ宮殿

  • 開館時間:10時~18時
  • 休館日:月曜日
  • 入館料:60DH(外国人)、15DH(18歳未満)

イスラム建築を堪能

世界遺産モロッコ・マラケシュ滞在のすすめ【後編】
(画像=<バヒア宮殿一室の天井 ©Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

イスラムの様式美にもうちょっと浸ってみたい人には、バヒア宮殿がお勧めです。19世紀に若きスルタンの摂政としてモロッコを治めたアハメド・ベン・ムーサが建てたもので、その広さはなんと8万平方メートル。メインとなる広大な中庭を建物が取り囲み、それぞれ奥へと辿るとまた別な中庭とそれを囲む部屋部屋に行き当たる構造は、まるで迷路のよう。いくつもある庭園は、タイル張りの広い空間から菜園や果樹園と多彩で、160あるという部屋は、どれも見事な幾何学模様やカリグラフィーが扉から壁、柱、天井まで覆い尽くす贅沢さです。家具や調度品は殆ど残っていませんが、宮殿自体の鑑賞だけでおなか一杯な気分になれるでしょう。

バヒア宮殿

  • 開館時間:8時~17時
  • 入館料:70DH
世界遺産モロッコ・マラケシュ滞在のすすめ【後編】
(画像=<ダル・シ・サイド美術館に展示された絨毯 ©Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

このバヒア宮殿のすぐ近くにあるのが、ダル・シ・サイド美術館です。実はこちらは、バーヒア宮殿を建てたアハメド・ベン・ムーサの兄弟シ・サイド・ベン・ムーサが19世紀後半に建てた邸宅なのです。バヒア宮殿と比べるとずっと規模は小さいですが、こちらもたいそう美しい建物です。現在は国立織物絨毯博物館として使われており、各地方ごとに豊富な織物のコレクションが鑑賞できます。

ダル・シ・サイド国立織物絨毯博物館

  • 開館時間:10時~18時
  • 休館日:火曜日
  • 入館料:30DH(大人)