モロッコ王国の古都マラケシュ観光のポイントと魅力を紹介する記事。前編では、主にマラケシュの紹介と、旧市街(メディナ)の魅力をお伝えしました。この後編では、具体的な観光スポットをご紹介します。ただし、私の個人的な好みが色濃く入っていることをあらかじめご了承ください!

目次
必見なのはベン・ユーセフ・マドラサ
モロッコの昔をうかがい知れる写真美術館

必見なのはベン・ユーセフ・マドラサ

ベン・ユーサフ・マドラサは、16世紀サアード朝時代に建てられた元神学校の建物です。中心には言わずとしれた中庭があり、静寂が支配するスペースとなっています。緻密な彫刻で覆われた壁と柱がこの中庭を囲むさまは崇高な気配に満ちみちて、見学者もみな言葉を失うほど。学校だったこともあり、決して宮殿のような華美さはないのですが、個人的にはマラケシュで一番心に残った場所になりました。

世界遺産モロッコ・マラケシュ滞在のすすめ【後編】
(画像=<寄宿舎窓から中庭を見る ©Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

中庭を囲む四方の建物には遠方からの学生のための簡素な寝室が130数室ありそちらも見学可能です。この寄宿舎部分もまた、小さな共同スペースを数部屋が囲む構造となっています。

ベン・ユーサフ・マドラサ

  • 開館時間:9時~18時
  • 見学料:40DH

モロッコの昔をうかがい知れる写真美術館

ベン・ユーサフ・マドラサのすぐ近くにあるマラケシュ写真美術館も興味深い場所です。写真というものが誕生してから近代まで、具体的には1879年から1960年代にかけて有名無名の写真家がさまざまな視点から切り取ったモロッコを、テーマに沿って展示しています。

世界遺産モロッコ・マラケシュ滞在のすすめ【後編】
(画像=<写真美術館 ©Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

マラケシュ写真美術館(Maison de la Photographie de Marrakech)

  • 開館時間:9時半~19時
  • 見学料:50DH(15歳未満無料)