5年前に訪れたバンコクのガガンシェフの料理は、お皿が来て、「これはこういう味かな?」と思って食べると、絶対に違う味が現れて、期待を必ず良い意味で裏切る不思議な感覚のもの。コの字型のカウンターで一斉開始で、ご一緒した他のお客さん達も世界中から集まっていて、これがフーディー(foodie)と呼ばれる人々なんだと、ただの食いしん坊の自分がそこに座っているのが場違いな気が。 フーディーは美味しいということよりも、その先の驚きの体験をするために、レストランという劇場に行く人々なんですね。世界レストランランキングやミシュランの三つ星は美味しさのレベルよりも、その境地の様な気がします。

ワクワクしながら010ビルディング一階のGohGanに入り、カウンター席に通されました。予約時にカウンター、テーブルを選ぶことができます。

先ずは、夫は地元のクラフトビール(AOZORAブルワリーのTENYA WHEAT ALE)、私はジュースで、乾杯。あのクラフトビールは旨かった!と夫は今でも言っています。

お料理の一部をご紹介。

アミューズは、パニプリ。インドの料理をアレンジしたもので、食べられる器にビシソワーズ、リンゴのチャツネ、ベビーパクチーがトッピング。一口でパクっと食べます。

パニプリ

セヴィーチェ。シマアジと揚げた小海老、周りにオレンジ色の鮮やかなニンジンソースとパクチーオイルのアクセント。

季節の魚のセヴィーチェ

Gohりもん。博多の名物お土産のお菓子、通りもんのパロディ。上と下は、通りもんのお菓子で、なかにフォアグラ、ブラッドオレンジ、タマリンドをサンドしています。濃厚なフォアグラが、ブラッドオレンジとタマリンドの酸味で爽やかに、少し甘目の通りもんで、マイルドなお味にまとめられていました。見た目も可愛くて、しばらく愛でていたいくらいでした。黄色いパウダーは何だったか、一度横に倒して、これにつけて食べてくださいと教えてもらいました。もちろん、本物の通りもんを帰りの福岡空港で、お土産に買いました!

Gohりもん

Black and White。Gohの新玉ねぎの白いムースと、Ganの黒いチャコールムースが一つの器に。まさにコラボ料理!

Black and White

仔羊のケバブ。ニュージーランド産仔羊を特別な配合のマリネ液に浸けて、グリルしたもの。ほうれん草のソースと、一緒に登場したヨーグルトとキュウリ、フェンネルのサラダとともにいただきました。サラダは、インド料理のライタですね。私もたまに本格的なインドカレーを作るときに、付け合わせとして作ります。

仔羊とほうれん草のソース

仔羊と一緒に登場した、きゅうりとフェンネル、ヨーグルトソース。

締めは、GohGanスパイシークラブカレーと炊き立てご飯。夫も満足のピリ辛で、スパイスの香りがリッチな味わいでした。