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トヨタ 3代目ターセル / 3代目コルサ / 2代目カローラII リトラ(1986年)
マツダ ファミリアアスティナ / ユーノス100(1989年)

トヨタ 3代目ターセル / 3代目コルサ / 2代目カローラII リトラ(1986年)

復活の夢を捨てきれない…1980年代の魅惑的なリトラクタブル・ヘッドライトモデルたち【推し車】
(画像=2代目カローラIIリトラGPターボ  flickr.com Author:Ged Carroll CC BY-SA 2.0,『MOBY』より 引用)

リトラクタブル・ヘッドライトを採用した国産車の中でもっとも特異なのが、トヨタのL30系タコII(ターセル / コルサ / カローラII)かもしれません。

スターレット以上カローラ未満の、1.3~1.5リッター級コンパクトカーという微妙なポジション(現在だとアクアに相当)で、ターセル / コルサの4ドアセダンは2代目L20系を継続販売、カローラIIを含めた3 / 5ドアハッチバックのみ1986年にL30系へモデルチェンジ。

その時にスポーティグレードのみ国産車で最小のリトラクタブル・ヘッドライト車となり、グレード名もズバリと「リトラ」を冠して展開。

少し遅れて1.5リッターSOHCターボ(3E-TE・110馬力)の「リトラGPターボ」も追加され、カローラIIリトラGPターボは初代セリカGT-FOUR(ST165)とともに、映画「私をスキーに連れてって」の劇中車として注目を浴びました。

マツダ ファミリアアスティナ / ユーノス100(1989年)

復活の夢を捨てきれない…1980年代の魅惑的なリトラクタブル・ヘッドライトモデルたち【推し車】
(画像=ファミリアアスティナ,『MOBY』より 引用)

1990年代に入ると国産メーカー各社も冷静になって、「コスト管理が大事な実用車へリトラクタブル・ヘッドライトなんて採用してる場合じゃないのでは?」と気が付いたようで、採用車はパッタリとなくなっていきます。

最後となったのは1989年、バブル時代の勢いに乗って拡大した販売網へ乗せる取り扱い車種を増やしていたマツダで、ファミリアをベースとした5ドアクーペ、「ファミリアアスティナ」と、姉妹車の「ユーノス100」に採用しました。

これ自体はファミリアがベースと思えないほどカッコ良かったですし、マツダ323F(323はファミリアの海外名)として販売されたヨーロッパでは、「デザインと実用性を両立したスポーティなクルマ」として好評でしたが、日本ではあまり売れませんでした。

ヘッドライトが奇抜だったから…というより、初代スバル レガシィツーリングワゴンのヒットで5ドア車が市民権を得たとはいえ、あくまでワゴンブーム、RVではない5ドアハッチバック車が1990年代後半に売れだす以前ですから、出るのが早すぎたかもしれません。

1994年まで販売されたアスティナ/ユーノス100ですが、その前年に発売された後継のランティスクーペはリトラクタブルではなく、薄目の固定式ヘッドライトでした。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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