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ひなげしの丘を歩く
パレットのように鮮やかな「花の庭」
ひなげしの丘を歩く
「水の庭」の東側には、ひなげしの丘が広がっています。5月に訪れた時点では、赤いひなげしがまさに花盛りでした。
ゆるやかな起伏のある丘で、無数のひなげしが風に揺れる光景は、モネが描いた「アルジャントゥイユのヒナゲシ」や「ジヴェルニー付近のひなげし畑」の景色がそのまま立ち現れたようです。ここで日傘を差せば、モネの絵の中の人物になったような気がしてきます。たくさん記念写真を撮りたくなりますよ。
パレットのように鮮やかな「花の庭」
「水の庭」の一帯を歩いたら、「花の庭」へ向かいましょう。
駐車場の西側にある「花の庭」は、カフェ「モネの家」やお土産を販売する「ギャラリー・ショップ」から、階段を降りたところに広がっています。これらの施設が入るパステルカラーの建物も、ジヴェルニーのモネの家にそっくり。雰囲気満点です。
中央に大きなバラのアーチがのびる花の庭は、モネのパレットを思わせる見事な色彩。筆者が訪れた5月は、色鮮やかなバラがちょうど満開でした。甘い香りがふわりと漂います。バラのアーチの向こうにバラ色の家が見える様子は、まさしくジヴェルニーのモネ邸の再現。今にも絵筆を手にしたモネが出てきそうです。
5月の「花の庭」はバラだけでなく、アマリリスやひなげし、ヤグルマギク、カンパニュラなども咲き誇っていました。花の色合いと高低差を考えて植えられた、小道のかたわらを彩る花々が素敵です。「花の庭」には四季折々に、種類の異なる花々が咲き揃います。モネが描いた絵を思い浮かべながら、画家を魅了した色彩に埋もれるような間隔を味わえますよ。