球界関係者は「巨人軍の親会社の読売新聞グループにとって、自前球場は長年の悲願。しかも、移転候補先の築地市場跡地がライバル会社の朝日新聞本社の目と鼻の先にあり、敵陣に橋頭保(きょうとうほ)を築く意味もある」と築地移転を望む意図を明らかにしている。
スポーツジャーナリストの小林信也氏は言う。
「巨人軍の築地移転のニュースを耳にし、巨人軍の傲慢さを感じた。野球場をつくればみんな喜ぶだろうという発想自体が野球離れの進む現代では時代遅れ。巨人ファン、一部の野球ファンは歓迎するかもしれないが、野球に関心のない圧倒的多数の人が支持するとは思えない。築地市場跡地は都の所有で都民のもの。跡地利用はもっと広い公益性の観点から検討すべき。球場の周りにどんな施設をつくり、都民の生活と豊かにどうつながるのか、巨人軍や読売の利益だけでなく、そういうビジョンも重要だと思う」
筆者の取材に対し、株式会社東京ドームは「答える立場にない」と回答、巨人軍からは回答を得られなかった。
(文=Business Journal編集部、協力=小林信也/作家・スポーツライター)
提供元・Business Journal
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