くたびれたFCRを復活させるキットがある!
そんなFCRキャブレターの持病を解消するキットがキースターから発売されている。
「FCRキャブレター逆転蘇生キット」である。

キットにはステンレス製のレールとそれにあわせたベアリング、ローラー、そして浮動バルブから元のベアリングを外す工具と圧入する工具などが一式入っている。


凹みができてしまった本体の溝にステンレスのレールを組み込み、浮動バルブにはそれにあわせたサイズの樹脂ローラーを装着することでスムーズな動きを回復させると同時に、耐久性も大幅に高めるというもの。
まさにアイディア商品である。
ステンレス製のレールを本体にインストール
それではキースターの「FCRキャブレター逆転蘇生キット」取り付けの流れを紹介しよう。
まずは完全にバラした本体を用意。本体は鋳造品なので長い期間使っていると左右の溝の部分にローラーによって凹みができてしまうのも仕方がない。

そこにステンレス製のレールを組み込む。

レールの裏面についている両面テープの剥離紙をはがし

本体の溝にはめ込む。わかりやすいようにカットモデルで作業しているが、実際には本体は分割ができないので1枚目の写真の開口部から差し込むことになる。

少し浮かせた状態で溝とステンレスレールの位置を正確にあわせる。




位置決めができたら付属のヒノキ棒を使ってレールを壁面に押し付けて密着させる。



すき間なく貼り付けることができればレールの再生は完了。
凹みがなくなるだけじゃなく、ステンレス製なので耐久性も高まる。
浮動バルブの樹脂ローラー&ベアリングを交換
次に浮動バルブの樹脂ローラーとベアリングをステンレスレールにあうサイズのものに交換する。
まず元のローラーをドライバーなどを使って外す。

続いて元のベアリングを外す。
ベアリングは圧入されているので、キットに付属している「特製プーラー」を使う。

横から「特製プーラー」を差し込んでセンターにあわせ、レンチで抑えて上のハンドルを回す。
するとベアリングが浮き上がってきて外れる。

次にキットに付属している新しいベアリングをセットし「スロットル固定治具」を使って圧入する。

元は4つのローラーのうちベアリングが入っているのは3つだが、逆転蘇生キットでは4つともベアリングが入るため、さらにスムーズな可動が期待できる。

ベアリングに樹脂ローラーを押しこんだら浮動バルブの再生は終了となる。


以上の流れはYou Tubeの<KEYSTERチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCeszhEYIOg-bvSdazDxKtag)>でも見ることができる。