まとめ
自動車業界をリードするEクラスについて、近年から最新モデルまでのトレンドを鑑みると世界初の技術が満載であることやCASEに象徴される次世代化がいかに進んできたかがわかります。 例えば、環境対応に直結するエンジンはダウンサイジング化が進み、今やEセグメントにおいても2.0L以下の直列4気筒が主流の状況で、ハイブリッドは基本になっています。
2020年代に入ってからは特にインフォテインメント面で情報やエンタメといったサービス提供などの進化や充実に重きがおかれて数々のアップデートが実施され、さらに従来は無かったOTA(Over The Air)通信によるソフトウェアアップデートによって同じクルマでも進化するといった変化が見られます。
しかし、同時に走行に伴うハード面、つまり、ボディやサスペンション、エンジンなどといったクルマ本体についての開発や進化は不変で、Eクラスもベンチマークとして進化を続けて新モデルが登場する度に新たな感動を今後も提供していくのではないでしょうか。
最新のEクラスであるW214をCASE軸で整理するとConnected面では「MBUX」が進化を続け、スマートフォンと車両の連携はもちろんのこと各種情報やエンターテイメントの提供までを行い、Autonomous面では自動運転レベル4として限定的ではあるものの無人バレーパーキングの提供を見据え(ドイツのシュツットガルト空港では試験導入済み)、Shared&Services面ではデジタルキーによって車両の共有やシェアカー事業の適用性を高め、Electric面ではラインアップの全てがハイブリッドモデルで、全体の半分をプラグインハイブリッドモデルが占めるといった状況です。
もはやCASEが一般化された現在、Eクラスは最新モデルのW214においても自動車業界の最先端で際立っており、戦略的にエクスクルーシブ化が進んでいるメルセデス・ベンツのブランドオリジナリティを体現するモデルと言えるのではないでしょうか。
特に安全面においてメルセデス・ベンツは常に最善を目指して最先端の安全機能を搭載し続けており、さらに過去にはサポカー補助金制度設立の先駆けとして交通事故ゼロを目指して予防安全機能を無償で装着する「メルセデス レーダーセーフティ 無料キャンペーン」も実施、「自動車を発明した会社として安全には責任がある」という企業理念に基づいて安全面を中軸に据え、さらに環境やCX、DXといった面でも次世代に向けEクラスで自動車業界をリードするという役割はやはり大きいと思います。

文・橋爪一仁/提供元・CARSMEET WEB
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