池袋の街づくり、好かれないヨドバシ出店計画
セブンアイがそごう西武をフォートレスに売却発表した際、池袋西武にヨドバシが出店するとした点について私は厳しく批判しました。最近、豊島区長も苦言を呈したようですし、本件は一筋縄ではないようです。雇用など関係者内部問題を解決すればヨドバシが出店することは可能かもしれません。が、私は池袋を新宿のような雑踏にしたくないのです。ある意味、大きく手を入れられるターミナル駅は池袋しか残っていないのです。
豊島区長はなかなかユニークで文化を街の中に導入することに精力を注ぎこみました。私も「トキワ荘」関連で豊島区と長年、協業しています。池袋は西口が大改革されるところですっかり様相が変わります。一方、東口はビジネスの顔が強く、サンシャインへの導線もあります。その中で「池袋の万里の長城」である西武百貨店は作り替えた方がいいのですが、どうもそんな気はさらさらないようです。ならば一流ブランドだけが入れるラスベガスのホテルのようなプロムナードを建物の中の街として再現するのが良いと思っています。品格とアッパーなイメージです。
池袋は西に立教の大学生、北は日本最大の中国人街、サンシャインは中高生のメッカで東口はサラリーマンとかなりばらつきがある街です。その中で西武池袋にどこの街にもあるルイヴィトンやシャネルの店舗ではなく、圧倒するセンスと気品を持たせたショップ街が欲しいのです。ただ、既存の池袋西武は天井が低すぎます。今、北米のハイセンスな店はダブルシーリングなど天井高をうまく表現させます。2階との吹き抜けといった感じで既存の発想を変えるぐらいのセンスが欲しいですよね、ねぇ、日本のデベロッパーさん。
後記 日本ではクリスマス後の最後の一週間が年の瀬であわただしくなりますが、欧米はクリスマス前の1週間までの今日までが最後のバタバタ劇。来週になるとぐっと静まり返り、街中の車も激減します。クリスチャンではない私にはクリスマスは通過点でしかなく、日本にいない私には年末年始も通過点でしかありません。ちなみにカナダに来てから年末年始は31年間、一度も日本に行っていないです。理由は日本に行っても仕事にならないから。お前も仕事人間だな、といわれるけれどあと10年もすればいやでもゆっくりできるので気になりません。笑
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2022年12月17日の記事より転載させていただきました。
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