松木玖生(FC東京)

昨2022年はルーキーイヤーながらリーグ戦31試合に出場。今季も引き続き多くの出場時間を確保し、まぎれもなくFC東京にとって欠かせない選手の1人となっているMF松木玖生。屈強な外国籍選手に対しても当たり負けしないフィジカル面の強さもさることながら、流れを読んだプレスや飛び出しで攻守両面に存在感を発揮。さらに5月末より行われているU-20ワールドカップにおいては、初戦のセネガル戦で圧巻のミドルシュートを叩き込み日本の勝利に貢献している。

クラブでの安定した活躍や、出場機会の多さからうかがえる指揮官からの信頼度の高さ、加えて世代別とはいえ代表活動における圧巻のパフォーマンス。これらを見れば、より高い場所で活躍する姿を見たくなるのも当然と言えよう。次世代のA代表の中核を担えるポテンシャルを秘めた選手なだけに、今夏のみならずこの先、松木の移籍動向からは目が離せない。


柏レイソル FW細谷真大 写真:Getty Images

細谷真大(柏レイソル)

パリ五輪世代の中心選手とも目される柏レイソルのFW細谷真大も、いつ海外移籍が実現してもおかしくない選手と言えよう。柏は今季開幕から調子が上がらず現在も17位と低迷。長くチームを率いたネルシーニョ監督の退任にまで至るなど、苦しいシーズン序盤を過ごした。しかし細谷個人の活躍を見れば、昨年と遜色なくここまで5ゴールをマーク。得点力不足に悩むチームにあって貴重な得点源として存在感を示している。

高い得点感覚ももちろんだが、細谷の魅力は攻守で見られる速さにある。スピードを生かして背後を取れば、シュートの上手さも相まって得点の可能性は高く、プレスでもボールを持つ後方の選手たちに常にプレッシャーをかけられる。U-22日本代表の欧州遠征など、海外での露出の機会もあったことを踏まえれば、このタイミングで声がかかることも十分に考えられるのではないだろうか。

名古屋グランパス DF藤井陽也 写真:Getty Images

藤井陽也(名古屋グランパス)

昨2022シーズンから定位置を掴み、今季も堅守を誇る名古屋グランパスで3バックの1角を担うDF藤井陽也。187cmという高さはもちろんスピードも大きな武器であり、様々なタイプのアタッカーに対応。正確なパスワークに加え、自らも持ち上がるなど攻守両面でプレー幅が広いのが持ち味だ。さらに今季はミドルシュートでのゴールも挙げ、敗戦濃厚な試合でチームに勝ち点をもたらす勝負強さも見せた。

3月には、キリンチャレンジカップ2023に臨む日本代表にも初選出された藤井。名実ともに日本を代表するディフェンダーとして名乗りを上げただけに、多くの日本人選手が活躍しているベルギーリーグをはじめ、欧州各国リーグから声がかかる可能性は高いと言えるのではないだろうか。


北海道コンサドーレ札幌 DF田中駿汰 写真:Getty Images