未婚・独身のまま40代になって狂う人たち

次に未婚・独身のままに40代に突入して狂人になった人たちのエピソードを取り上げたい。狂うといっても抽象的であり、いろんな狂い方があるが、概ね2パターンに大別されるだろう。

 

【1. 人寂しさで狂う】

まずは何と言っても、寂しくて狂うというタイプだ。SNSでよく見るのは独身の工場勤務男が40代になり家族を持てない寂しさと、代わり映えしない生活のまま明確に衰えを感じる中で「結婚をして子供を育てる人生を送りたかった。こんな人生はもう生きていたくない」と一人で嘆き悲しむイメージである。

マンガで表現した作品もあり、「20代・30代では一人で一生生きていく辛さは分からない。地獄は40代から始まる。今若い人は一日も早く結婚しておけ」という趣旨のメッセージが添えられていることも多い。

【2. 行動が狂う】

次に未婚のまま40代を迎えると、ライフイベントは親の葬式と友人の結婚式くらいしかなく、年齢を重ねた自覚を得る機会が少ないため、年齢不相応な「痛い行動」が目立つという意見である。

40代なのに20代若い時の服装、若いノリや言動で「若作りが痛い」と言われる人。 他人へのあたりがキツく、特に若い人から嫌われてるいわゆるお局さん。 世の中、社会、他人への不満ばかりを言い続ける人。 子供部屋おじさん・おばさん。

こういう意見が観測された。1は独身のまま時の経過で狂ってしまうパターンだが、2は意識が年を取らないことで40代という社会的記号との齟齬が「狂っている」と形容されているケースであろう。