目次
絶景あり、難所あり?ゴールを目指せ
そして結願へ!八十八ヶ所完走だ
絶景あり、難所あり?ゴールを目指せ
四十番札所・観自在寺からは伊予の国・菩提の道場へと入っていきます。
四十一番札所・龍光寺はコンパクトで六角形のお堂が目につきます。六角のお堂はここだけです。
四十三番札所・明石寺の屋根は抜け落ちてしまっていました。修復の必要なお堂は多数存在していますね。参拝にも気を付けましょう。
そして四十八番札所・西林寺の辺りが成就山の山頂付近となります。標高236mとはいえ、京都市内を一望できるので晴れた日には絶景が楽しめます。ここからはまだアップダウンはあるものの、基本的には下りが多いルートとなります。
そしてこのコース上で一番の絶景ポイントともいえるのが五十番札所から五十一番札所の間にある眺望が開けた場所。辿り着けば、ここだなというのがすぐにわかるほどの絶景ポイントです。京都市内の大パノラマを楽しみつつ、息を整えて次へ向かいましょう。
さてこのあたりから終盤まで、ルートがややトリッキーになってきます。順路標識をよく見てルートを間違わないように進んでいきましょう。
特に初見で間違いやすいのは五十三番札所・円明寺です。ここにきて、普通の道が順路だったのが、急に岩登りのタスクが待っています。そしてその後の順路も岩とお堂の間を抜けるというルートを辿ります。
土佐の国の札所ほどではありませんが、この伊予の国の札所にも老朽化からか、倒壊を防ぐための補強がされているお堂がいくつかあります。このあたりは一気につづら折れの道で標高が下がっていきます。
六十四番札所・前神寺まで来た頃にはすっかり平坦な場所になっていて、目の前には大きな池が見えるはずです。
そして一旦池を背にして、六十五番札所・三角寺へと向かいましょう。人家に併設されたようなお堂が三角寺の札所です。周辺には少し荒れていますが、滝などもあってかつてはもう少し賑わいを見せていたのかもしれませんね。
ここまでが伊予の国(菩提の道場)で、四十一番札所・龍光寺→四十二番札所・仏木寺→四十三番札所・明石寺→四十四番札所・大宝寺→四十五番札所・岩屋寺→四十六番札所・浄瑠璃寺→四十七番札所・八坂寺→四十八番札所・西林寺→四十九番札所・浄土寺→五十番札所・繁多寺→五十一番札所・石手寺→五十二番札所・太山寺→五十三番札所・円明寺→五十四番札所・延命寺→五十五番札所・南光坊→五十六番札所・泰山寺→五十七番札所・栄福寺→五十八番札所・仙遊寺→五十九番札所・国分寺→六十番札所・横峰寺→六十一番札所・香園寺→六十二番札所・宝寿寺→六十三番札所・吉祥寺→六十四番札所・前神寺→六十五番札所・三角寺と連なっています。
そして結願へ!八十八ヶ所完走だ
そして六十六番札所・雲辺寺からは最終の讃岐の国・涅槃の道場へと入っていきます。このあたりの順路はかなりあちこちに飛びますので順路案内を見落とさないように注意してください。また、今自分が何番の札所を目指しているのかもしっかり把握しておきましょう。
本当に順路の把握がしづらいので焦らず、順路標識の指す方向へと歩いていきましょう。
六十八番札所・神恵院は池の上にお堂が建てられた唯一の札所になっています。
ここまでいくつか破損していたお堂もあったのですが、ついに崩壊しまっているお堂も・・・。こちらは七十一番札所・弥谷寺で、早期の修復が待たれますね。
最終盤は道もなだらかになり、山も抜けて明るさが増していきます。終わりが近付いているのを感じられるようになるでしょう。
讃岐の国(涅槃の道場)は六十六番札所・雲辺寺→六十七番札所・大興寺→六十八番札所・神恵院→六十九番札所・観音寺→七十番札所・本山寺→七十一番札所・弥谷寺→七十二番札所・曼荼羅寺→七十三番札所・出釈迦寺→七十四番札所・甲山寺→七十五番札所・善通寺→七十六番札所・金倉寺→七十七番札所・道隆寺→七十八番札所・郷照寺→七十九番札所・高照寺→八十番札所・国分寺→八十一番札所・白峯寺→八十二番札所・根番寺→八十三番札所・一宮寺→八十四番札所・屋島寺→八十五番札所・八栗寺→八十六番札所・志度寺→八十七番札所・聖観音と連なっています。
そして最終八十八番札所・大窪寺まで辿り着くと、普通のお寺の境内のような雰囲気が漂っています。広大な敷地はここまでの疲れを癒すのにもピッタリ。ゆっくりと足を休めましょう。そして忘れないように最後の結願所で、しっかりとお願いをかなえてもらうように祈りましょう。
この御室八十八ヶ所霊所巡りは、いつでも自由にお参りすることができますが、月に1回「成就山 八十八ヶ所ウォーク」というスタンプラリーイベントも行われています。スタンプ帳、保険料込み大人500円で参加ができるこのイベントは多くの参加者が集まる人気イベントでもあります。このスタンプ帳をたくさん集めると記念品がもらえるのだとか。
そしてこの御室八十八ヶ所霊場巡りは、令和9年になんと開山200年を迎えます。イベントの参加費は荒れた参道やお堂の修復等に当てられるので、チャリティーイベントの側面もあるのでぜひ参加してみてください。特に予約は不要なので気軽に参加できるのもいいですね。なお開催日時等は御室仁和寺の公式サイトをご確認ください。
御室仁和寺
- 住所:京都府京都市右京区御室大内33
- アクセス:京都駅から市バスで約40分、京福電鉄「御室仁和寺」駅から徒歩3分
文・写真・bow/提供元・たびこふれ
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