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いざ行かん、御室八十八ヶ所霊場巡り
変化に富んだ成就山を楽しもう
いざ行かん、御室八十八ヶ所霊場巡り
御室八十八ヶ所霊場巡りの出発点は通常の御室仁和寺の拝観エリアとは異なり、いったん西門から境内を出て住宅街を歩いた先に一番札所があります。ここが御室八十八ヶ所霊場のスタート地点です。
スタート地点には一番札所の霊山寺のお堂があります。お堂の傍らには「阿波の国 発心の道場」の石碑もあります。一番から二十三番までは阿波の国、現在の徳島県の霊場ということですね。
一番札所でお参りを済ませ、いよいよ本格的に御室八十八ヶ所霊場巡りのスタートです。・・・と思ったらすでに次の二番札所、極楽寺のお堂が見えていました。
そうなのです、2時間ほどで八十八ヶ所をめぐるわけですから、札所と札所の間は驚くほど距離が短いのです。中には視界の中に札所が3か所も見えるような所もあるほどで、どんなに距離がある札所も数分歩けば見えてくるのです。
しばらくは上り道となりますが、次々と見えてくる札所に退屈することもなく歩いていくことができるでしょう。十番札所を過ぎるあたりからは斜度も上がってきますので気合を入れて歩いていきましょう。
こちらは八番札所の熊谷寺ですが、屋根にはブルーシートが張られています。近年京都では台風や豪雨災害が相次いだのですが、ここ御室八十八ヶ所霊場もまたしかり。倒木や参道の崩落だけでなく、お堂の破損が相次いでいるのです。仮復旧状態で凌いでいる箇所も多いので、十分注意しつつ参拝しましょう。
変化に富んだ成就山を楽しもう
阿波の国(発心の道場)は一番札所・霊山寺→二番札所・極楽寺→三番札所・金泉寺→四番札所・大日寺→五番札所・地蔵寺→六番札所・安楽寺→七番札所・十楽寺→八番札所・熊谷寺→九番札所・法輪寺→十番札所・切幡寺→十一番札所・藤井寺→十二番札所・焼山寺→十三番札所・大日寺→十四番札所・常楽寺→十五番札所・国分寺→十六番札所・観音寺→十七番札所・井戸寺→十八番札所・思山寺→十九番札所・立江寺→二十番札所・鶴林寺→二十一番札所・太龍寺→二十二番札所・平等寺→二十三番札所・薬王寺と続きます。
なお二十三番札所・薬王寺のお堂まで来ると、視界が開けていて京都市内を眺めることができるスポットがあり、小休止にはピッタリです。
この辺りからはアップダウンを繰り返し、本格的に山っぽくなっていきます。そしてこの先からは土佐の国(修行の道場)へと入っていきます。
土佐の国のお堂もいくつかは損傷している部分がありますので注意が必要です。風通しの良さそうな尾根筋にあたるこの辺りのお堂は台風による影響を受けたようです。
ちなみに三十一番札所・竹林寺は屋根がパリッとしています。ここのお堂も台風で屋根が吹っ飛んでいたのですが修復されて綺麗になったようです。
三十三番札所・雪蹊寺の脇にある空海像も台風で倒されてしまっていたのですが、こちらも修復が終わっていました。
三十六番札所・青龍寺はなぜか他のお堂と少し構えが違います。急に参道に門が出てきたり、敷地もおおきめ。石垣なども組まれていて、ちょっと豪華な仕様です。
三十七番札所・岩本寺のお堂には花天井が描かれています。どれも同じように見えるお堂にもそれぞれ個性があるのでじっくりと見てみましょう。
波乱の続いた土佐の国(修行の道場)は二十四番札所・最御崎寺→二十五番札所・津照寺→二十六番札所・金剛頂寺→二十七番札所・神峯寺→二十八番札所・大日寺→二十九番札所・国分寺→三十番札所・安楽寺→三十一番札所・竹林寺→三十二番札所・禅師峰寺→三十三番札所・雪蹊寺→三十四番札所・種間寺→三十五番札所・清滝寺→三十六番札所・青龍寺→三十七番札所・岩本寺→三十八番札所・金剛福寺→三十九番札所・延光寺と並んでいます。