生きている人間の体にウジ虫がわく病気は古代ギリシャ語の蝿(μυῖα)に由来してミアシス(Myiasis)と呼ばれ、日本語では「蝿蛆症」と呼ばれています。

普通の蝿は死んだ組織を食べ、生きている組織は食べません。それを利用して死んだ組織だけを正確に清潔に取り除くのがマゴットセラピーと呼ばれる治療法です。

ところが、例外的に何種類かのウジ虫は健康な人間の体にもぐり込んで生きている人間を食べます。そうした寄生虫的な振る舞いをするウジ虫を一般的には「人食い蝿」と呼んでいます。

生きている人間の体にウジ虫が入り込んで人間の体を食べる恐ろしい病気に聞こえますが現実に死ぬことは稀です。

皮膚病みたいになって痒くなり、ウジ虫が成長すると痛くなりますが我慢できないほど酷いわけでもないみたいです。

むしろ、致死的でないせいで人間の傷口にウジ虫がわく創傷蝿蛆症(Wound Myiasis)や口の中にウジ虫がわく口腔蝿蛆症(Oral Myiasis)は熱帯地方で暮らしているホームレス、アルコール依存症患者、麻薬中毒患者などによくあります。

こうした人達はアルコールや麻薬で苦痛も精神も麻痺しているので自分の体にウジ虫がわいていることに無頓着になって病院にも行かないことが悪化の原因になっています。

洒落にならないグロ画像だらけなので「Wound Myiasis」や「Oral Myiasis」で画像検索することはお勧めできませんが、蝿蛆症が治療されないまま悪化しているアル中や薬中は行動も含めて本当にゾンビにしか見えません。

蝿蛆症は致死的ではないので、治ったり再発したりを繰り返すと汚い傷口や肉芽腫が出来て本当にゾンビみたいな見た目になってきます。

この見た目で生きて動き回っているのが信じられないレベルのグロ画像があるので本気でお勧めできません。ゾンビの元ネタって蝿蛆症で徘徊していた人間なんじゃないかって思えてきます。

さて、人食い蝿は何種類かいます。