高水準の保育サービスとワクワクする気持ちを届けたい
ーーそのご経験や想いが、この楽しいサービスのアイディアに結びついたんですね。
伊藤:通常の保育サービスにプラスアルファして、ワクワクする気持ちも届けたいんです。Fluffy Ketはエンターテイナーとベビーシッターそれぞれのプロフェッショナルが、お子さん・親御さんと出会う機会を作っていきます。ベビーシッターは、芸能活動で夢を追うキャストが、誇りをもって働けるお仕事のひとつ。そして、お子さんを育てるお母さん・お父さんを少しでも助けて差し上げられたらいいな、という想いがあります。
ーーそのためには保育サービスの質を高く維持することも必須ですね。
伊藤:弊社に登録するキャストは、必ず1ヶ月の社内研修を受けて、テストに合格しています。加えて、協力してくださるご家庭を訪問して、2~3時間、保育を実際に行う実地研修を行ってから、お世話デビューをします。さらに外部研修として、登録キャストには全国保育サービス協会が実施している研修の受講、もしくは資格を取得することを推奨しています。どちらも時間を要するものなので登録してから1年以内には何か一つでも修了してもらえたらと考えています。
ーーベビーシッターとして働くために資格は必要なんでしょうか?
伊藤:自治体に届け出をする必要はありますが、国家資格が整備されているわけではありません。保育士・幼稚園教諭や看護師などの国家資格を持っているシッターは比較的多く、弊社の登録キャストにもいます。「国家資格を持っている方なら安心」とお考えになる親御さんも多いですが、キャストの報酬が高くなるという現実もあります。
ーーなるほど。資格は必ずしも必要ではないんですね。
伊藤:子どもたちとの相性や、キャストの人柄や個性、親御さんとコミュニケーションをちゃんと行えるかは、資格だけでは判断できない大切な資質です。弊社では良いサービスを提供できる方が集まってくださるように、登録キャストと関わりを深く持つことを心がけています。「あなたの歌や踊りのスキルを活かしてお子さんの面倒を見てください」といわれても実際にどうお世話したらいいかわからないと悩むキャストもいるので、定期的に集まったり、コミュニケーションを取る機会を作っています。ベビーシッターって、横のつながりが強くないのでひとりで悩んだり、孤独を感じるんです。Fluffy Ketでは主に共同設立者の合田友が、キャスト・メンターとして悩みを聞いたり、アドバイスをしています。