10代からモデル・女優として芸能活動を行ってきた伊藤梨沙子さん。大学時代に出会った‟ベビーシッター”に芸能・エンタメのお仕事と同じ魅力・可能性を見出し、0~12歳の子どもたちを、保育スキルも持ち合わせたプロのエンターテイナーがお世話するというベビーシッター・マッチングサービスを提供する株式会社Fluffy Ketを2023年4月に起業しました。(U-NOTEでの紹介記事はこちら)

Fluffy Ketは、伊藤さんがこれまでベビーシッターとして感じた喜び・やりがいを、さらに世の中へ拡げていくためのチャレンジ。ベビーシッターとはどんなお仕事なのでしょうか。そして、芸能活動とベビーシッターの共通点とは?伊藤さんにくわしいお話を伺いました。

これからも芸能と保育を両立させたい

ーー伊藤さんのご経歴を簡単に教えてください。

伊藤:10歳から27歳までの17年間、芸能事務所に所属して活動してきました。中学生の時に『おはスタ』というTV番組のアシスタント、‟おはガール”に選ばれたことをきっかけに「本格的に芸能活動に取り組みたい」と考えるようになり、学業と両立させながら芸能活動をしていましたが、今年3月に事務所を退所して株式会社Fluffy Ketを起業したところです。これからはビジネスとフリーランスとしての芸能活動を両立していくことにチャレンジします。

ーー起業家にご転身というわけではなかったんですね!

伊藤:そうなんです(笑)。フリーランスとして芸能活動を続けることは、起業と同じく大きな決断でした。今は会社を立ち上げたばかりなので難しいですが、これからもそれぞれ頑張るつもりです。

ーーシッター業はアルバイトとして始められたんですか?

伊藤:ベビーシッターは19歳からです。芸能活動のお仕事はやはり特殊なので、いろいろな経験をしたくて高校時代からイベントの配膳スタッフや、飲食店でのアルバイトもやりました。シフト制ではないベビーシッター業は芸能活動と両立しやすく、全く別の職業なのに通じるものがあり、誇りをもって働けたので長く続いています。お子さんたち、その親御さんたちと密接にやりとりすることがとても楽しくて、充実していると実感できました。

ーー芸能活動とベビーシッターの共通点とはどんなことですか?

伊藤:どちらもエンターテイメント、人を楽しませることです。絵本の読み聞かせや、ごっこ遊びをする時に全力で‟演じる”と子どもたちはとても喜んでくれます。少しでも手を抜くと「つまんない」って怒られちゃう。‟観客”は、至近距離……それこそわたしの膝のうえで反応してくれて、時には演技指導も(笑)。