嫌な気がしてきたウクライナ問題
ウクライナがロシア領土内でドローン攻撃を仕掛けています。新展開入りとみてよいでしょう。ロシアも想定していなかった可能性があり、対応を迫られています。問題はウクライナに西側諸国が援助しにくくなる可能性です。仮に第三国が武器をウクライナに供与し、それがウクライナ国内を守るために使われるならそれは防衛と解釈できますが、仮に国境を超えた場合、どのような被害が及ぶか想定できないリスクが出てきます。ロシアの市民が巻き添えになると本格的な戦争局面になりうるわけで武器供与をした国は敵国扱いとなります。経済制裁と言ったレベルでは済まされなくなるのです。
また、報道ではゼレンスキー大統領がアメリカにクラスター爆弾の供与の要請をしたとあります。使ってはいけない武器でこれを供与せよと迫るゼレンスキー大統領もどうかと思います。つまり、今回のウクライナ問題に対して第三国の世論はウクライナはかわいそうだ、早く終結すべきだ、という国民を慮る気持ちは強いものの手を出すことにはより慎重になってきているとも言えます。マクロン大統領も即時停戦を主張しているのですが、彼は本当に受けが悪いです。
嫌な予感とはベラルーシ国境に集結するとされる部隊が何を意味するのか、です。これでは停戦どころかより大規模な戦争になりかねません。国土が凍結し始めた今、再び戦車が活躍する場面となってきます。アメリカは共和党が下院を握り、武器の供与には渋く、バイデン大統領は口先介入に留まるでしょう。習近平氏もインドのモディ首相も本件とは距離を置きます。戦争は終わってから初めて英雄と戦争犯罪人という判断が下されます。その過程にある現在において、格闘技をやっているわけでないわけで、どちらがどうこうそれを煽るようなことは私にはできません。直ちに停戦あるのみです。
後記 北米恒例のパーティーシーズンも終盤にさしかかり、来週は個別のランチ、ディナーがずらっと入る最後のストレッチに入ります。私も年内あと10回もないと思います。一部のレストランではグループ用特別セットメニューを提示していますが、日本食レストランが一番高く一人1-2万円レベルとなっていてとても払えないです。なんで日本食だけがそんなに高いのか、今年相次いだカナダの日本食レストランのミシュラン獲得で底上げがある一方で職人不足というジレンマなのかもしれません。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2022年12月10日の記事より転載させていただきました。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
【関連記事】
・「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
・大人の発達障害検査をしに行った時の話
・反原発国はオーストリアに続け?
・SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
・強迫的に縁起をかついではいませんか?