目次
「シンメトリカルAWD」がもっともわかりやすかった傑作
「シンメトリカルAWD」がもっともわかりやすかった傑作

筆者も歴代スバル車は何台か試乗していますが、その中で最高の思い出は初代GC8(セダン)のインプレッサWRX typeRA STiバージョンIIIでした。
クローズドコースのフリー走行で存分に攻めさせてもらいましたが、本来1.5リッター級の小型軽量ボディは、ショートストローク高回転型のEJ20ターボが気持ちよく吹け上がると抵抗なくスーッと加速し、ランエボのような重たいボディの強引な加速感とは異なります。
さらにコーナリングでノーズを向けるにも左右変わらず自由自在、後にスバルが売り文句とした低重心で左右対称の「シンメトリカルAWD」そのまんまの運動性能や加速性能は、GC8でもっとも明確に体感できました。
2代目…といってもWRX STiバージョンのGDBではなく、素のWRXで250馬力のGDAに試乗した時は「頑丈で剛性感も増したけど重くて、なんかランエボみたいになっちゃったな?」と思いましたが、GC8のSTiバージョンは爽快感でランエボと明確に差別化されています。
ただし、WRCで早々にWRカーになったせいか市販車は限定車22Bを除けばランエボV以降のようにワイドボディ化はされず、改造制限の厳しいモータースポーツカテゴリーでは太いタイヤを履けなかったため、2000年代以降は急速に数を減らしました。
次のGDBになるとランエボの急激な進化についていけなくなってデザインも不評、3代目GRBでは何を思ったか5ドアハッチバック化(4ドアのGVBも後に追加)と、2代目以降のインプレッサWRX STIバージョンは「国産4WDターボの主力」から滑り落ちます。
時代の変化といえば仕方ない話ですが、できれば初代GC8の「軽快にしてパワフルで爽快」という感覚を、今一度味わってみたいものです。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
文・MOBY編集部/提供元・MOBY
【関連記事】
・【新車情報カレンダー 2021~2022年】新型車デビュー・フルモデルチェンジ予想&リーク&スクープ
・運転免許証で学科試験の点数がバレる?意外と知らない免許証の見方
・今一番危険な車両盗難手口・CANインベーダーとは?仕組みと対策方法
・SNSで話題になった”渋滞吸収車”とは?迷惑運転かと思いきや「上級者だ」と絶賛
・トヨタ 次期型ノア&ヴォクシーに関する最新リーク情報すべて