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興味を抱くというより、懐かしさを感じる名車
小型軽量ハイパワー4WDの隆盛をリードした傑作
興味を抱くというより、懐かしさを感じる名車

(画像=1990年代のWRC日本車黄金時代を支えた1台だった ©STI,
『MOBY』より 引用)
実験的にAIを運用しているMOBY編集部が、「2020年時点で35~50歳のクルマ好き男性が強く興味を抱くクルマは?」とAIに聞いてみたところ、出てきた回答のひとつが初代スバル インプレッサ WRX STI(GC8型)です。
実際にその全盛期と、ランエボに追い抜かれての凋落期を見てきた筆者からすると「興味があるというより、昔を懐かしむクルマかな?」という印象ですが、実際その全盛期たる1990年代後半の盛り上がりぶりがどんなものだったか、思い出してみます。
小型軽量ハイパワー4WDの隆盛をリードした傑作

(画像=1994年、STI(スバルテクニカインターナショナル)のコンプリートカー扱いで登場した最初のWRXバージョンSTi,『MOBY』より 引用)
あれはまだ筆者が大学生だった、25年以上前の話でしょうか。
東北地方とはいえ、太平洋岸で大した雪も降らない宮城県仙台市では珍しく、除雪も追いつかないほど大雪の中、行き交う車もほとんどない郊外の主要道をトボトボと歩いていると、遠くからシュワーン!という音とともに、カラーリングの派手な2台のマシンが迫ります。
普段はラリーかダートトライアルで走る競技車が、「犬も喜び庭駆け回り」といった勢いでしょうか、舞い上がる雪煙を引きずりながらすれ違ったマシンを目で追いながら、筆者は思わず「インプレッサWRXか…」とつぶやきました。
4WDターボってスゲーな!と思った筆者はその後ダイハツ ストーリアX4を買ってジムカーナを楽しみますが、モータースポーツから普通の街乗りまでよく見かけたのが初代インプレッサWRXのGC8型で、競技ベースのRAやSTIバージョンも当たり前のようにいました。